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自分の中の「正しさ」を表現する

あんたも自分の中にあるなんかの思いってやつをほじくり起こすって経験をしていたりするかい?

日々起こる様々な出来事に俺はいちいちなんかしらの反応をしている。

その反応を客観的に見ようとしてみると、改めて俺の反応ってのは理路整然とは言い難いなにかをはらんでいると思うんだよな。

まあ、ヒトがする反応なんて、理路整然とはかけ離れたものだってのが本質だとは思うんだけれどさ。

今回はその説明し難い自分の中の「正しさ」ってやつについて考えてみる回だ。

まあ、あれだ。
オッサンが正しくあろうとするアガキにちっと付き合ってくれよな。

オッサンが「正しくない」って思うこと

オッサンとして生き続けている中で、もうどうしようもないくらいに「正しくない」ってことはいっぱいある。

菅総理がアトキンソンくんの言うことを鵜呑みにしている状況も「正しくない!」って思うし、財務省がプライマリバランスを黒字化するって目標を持っていることも「正しくない!」って思う。

ポイントはその「正しさ」ってのが本質的に俺の感覚に依存しているって事実で、結局の所は俺の思いってのは誰かに理解してもらえるだけの強さを保持していないって現実なんだと思うんだ。

そうなんだよ。
理解してもらうためには客観性ってのが避けて通れない要素としてあるってことなんだよな。

その客観性を手に入れることによって、俺たちは俺たちの感覚の裏打ちをとることが出来る。
裏打ちを手にい入れるってことは、俺たち個人の感覚ってだけじゃなくて、揺るがしようのない事実っていう地面を手に入れたことと同じ意味だもんな。

逆に言えば、その事実って地面なしに俺たちが「正しい」ことを主張するってのは、木村花さんの悲劇を繰り返すことにもつながりかねない。

だから俺たちは俺たちの感覚を数字で補完しようとすることが多いと思うんだ。

数字に出来ない「正しさ」

ところが、俺たちオッサンに限らず、多くの「正しさ」の中には数字による裏打ちを手に入れることが出来ないものもある。

例えば俺たちの中で絶対的に「正しくない」って思われる行為の中に殺人ってのがある。
こいつは俺たちが最初に学ぶ「正しくない」ものの一つだよな。

でもさ、この殺人を正しくないこととして数字で立証することは結構難しいと思わないかい?

例えば毎年の殺人事件の件数の推移を追ったとして、その事実と殺人の正しくなさってのは直接的には結びつきがない。
殺人事件をどういうヒトたちが起こしているのかって統計を出してみても殺人そのものの正しくなさを立証できない。

では亡くなってしまった方の未来的に作り上げられたであろう成果物について数字に落としたとして、それが自然に亡くなってしまったヒトの生産物を数字に落とすことのように意味のない数字だってのは火を見るよりも明らかなことだと思うんだよな。

それでも殺人が良くないこと。
そう言う感覚は結構強い思いとして俺たちの中にある。

では安楽死についてはどうだろう?
途端に話が微妙になってくる。

病気や怪我で苦しみまくっているヒトが現代の医療ではその苦しみから開放されることが無いことを知っていて、かつ自分の治療のために莫大な費用負担を家族に抱えさせていることもわかっていて、それでも生きる希望を捨ててはいけないなんてことを言い切ることが出来るヒトって結構レアだと思うんだよな。

反応に共感してもらうための行動

そんな風に俺たちの「正しさ」ってのは絶対的に正しいことを証明できないケースが普通にあるってわけだ。

ところが困ったことに、その証明できない「正しさ」ってものほど、俺たちの個性に深く関わっていることが多い気がしないか?

それは言い換えれば俺たちの個性はどんな数字でも裏打ち出来ないってことになる。

なんて悲しい結論だろう。
俺たちは俺たちが生きていていいってことを証明できないケースが結構あるって意味だもんな。

じゃあ、俺たちは俺たちを証明出来ないのだから、誰にも理解されないんだろうか?

多分、俺たちは俺たちを証明することを求めているんじゃなくて、俺たちを理解してもらうことを求めているはずだ。

つまり誰かの感覚で俺たちが俺たちであることを求めてもらえるってこと。
それこそが俺たちが求めていることだよな。

そのために俺たちは何が出来るんだろう?

きっと、俺たちが感じたことを「相手に伝わるように」表現し続けるってことなんだろう。

何が自分と相手の間の差なのか?
何が自分が最も受け入れがたいと感じていることなのか?
何が相手が最も受け入れがたいと感じていることなのか?

考える。考え続ける。
それが俺たちが最後に手にしているカード。
そう言うことなのかもしれない。

なあ、あんたはどう思う?

俺たちは理解される保証のない行動を続けていくことが出来るんだろうか?

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