2023年8月11日 「下鴨納涼古本まつり」

糺の森の下鴨納涼古本まつりに行ったわよ。

昼頃に行ったのだが、その頃にはもう団扇の配布が終わっていて、それを当てにしていた私は瀕死でうろうろした。

買ったもの一覧。
①山路龍天/松島征/原田邦夫『物語の迷宮:ミステリーの詩学』(創元ライブラリ)
②浜尾四郎『殺人鬼』(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
③柄谷行人『日本近代文学の起源』(講談社文芸文庫)
④錦織亮介『天部の仏像事典』(東京美術)
⑤大塚英志『子供流離譚:さよなら〈コドモ〉たち』(新曜社)
⑥映画『EUREKA/ユリイカ』パンフレット
の6点。

なかなか手に入らない本を買った。その中で別に普通に手に入る③、今調べたら岩波現代文庫からより新しいのが出てるらしい。悔しくなっちゃうね。それにしても、講談社文芸文庫はなんでこんなに高いんだろう。単行本と変わらない値段。古本でもそんなに安くならないので手が出ない。大江健三郎『万延元年のフットボール』、埴谷雄高『死霊』、高橋源一郎『ジョン・レノン対火星人』、高橋たか子『誘惑者』、橋川文三『日本浪曼派批判序説』、大澤真幸『〈自由〉の条件』、柄谷行人、吉本隆明、蓮實重彦、花田清輝、加藤典洋、江藤淳……いろいろ欲しいのだが。

いやしかし死にそうになった。あの暑さで日傘も差せず水分補給も忘れて目を皿にして本を探してんだから、そら死にそうにもなる。人によっちゃほんとに死ぬ。キャップ被ってて良かったよ。そんな中で⑥を見つけたときは生き返る心地がした。『EUREKA/ユリイカ』は何ヶ月か前に観たばかりで、そのとき弱っていた心のせいもあるかもしれないが、ひょいと大切な映画になってしまった。

生きろとは言わん。死なんでくれ。

映画『EUREKA/ユリイカ』(青山真治監督、2000年)より

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?