DXプロジェクトのマネジメント
正しいDXとは、「経営ビジョン」と「現場オペレーション」をロジカルにつなげるものでなくてはならない。ロジカルとは、筋道が立っていて矛盾がない状態のことを表し、個別最適ではなく全社で全体最適な状態を目指すべきである。
全社全体のDX活動との整合性を常に意識するため、DXプロジェクトの成り立ちから構成までを説明する。
DXプロジェクトの成り立ち
経営戦略(企業のビジョン)をともに、DX戦略(DXグランドデザイン)を策定し、個別のDXプロジェクトを立ち上げる。
例えば、経営戦略としてリアルタイムにデータを分析して経営に活かす、という目標であれば、そのために全社的なDX戦略が検討されて、販売管理DX・生産業務DX・営業DXなどの複数のプロジェクトが立ち上がることになる。
DXプロジェクトの全体像
DXは単なる業務改善ではなく、システムを利用して業務プロセスを見直していくものであり、業務改善とシステム構築が並行して進んでいくものとなる。そのため、複数あるDXプロジェクト内で、さらに、業務改善プロジェクトとシステム構築プロジェクトが並行して立ち上がる。
DX個別プロジェクト
プロジェクトは「立上げ」→「計画」→「実行」→「終結」の変遷を辿る。
例えば、販売管理のDXであれば、販売管理DXプロジェクトとしての全体計画を立てたうえで、さらに開発プロジェクト・業務改善プロジェクトで個別に立上げ・計画を立てていく。もちろん相互に関係する部分もあり、切り離して考える部分と、足並みをそろえて進めていく部分がある。
1.DXプロジェクトの立上げ
以下のような作業が必要になる。
目的・背景(Why)
将来像(How)
要求・スコープ(What)
2.DXプロジェクトの計画
業務改善
改善具体案、計画
データサイエンス
システム開発
プロジェクト計画書の作成
Poc
プロトタイプの作成
3.DXプロジェクトの実行
業務改善
業務改善の実行
変更管理
システム開発
ベンダーマネジメント
要件定義
設計
開発
テスト
移行
ユーザ教育
ユーザ受入れ
本稼働
システム運用保守
運用保守
監視
監査
4.DXプロジェクトの終結
振り返りと次回への申し送りを行う
5.DXプロジェクトの監視・コントロール
作業のコントロール、変更管理を行う
※必要なスキルをつけるために
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