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14_「調査発表会」という場の創設 【山の日本語学校物語】

これは、とある町に開校した「山の日本語学校(仮名)」の物語です。ITエンジニアの専門日本語教育、プロジェクト型のカリキュラム、地域との連携などなど、新たな言語教育の実践とその可能性について、当時の記録をもとに綴っていきます。最後までお付き合いください。

この連載を始めるに至った経緯については、「00_はじめに」をお読みください。

11〜13回までは、「ふれあいまつり」というイベントで行った調査を中心に、振り返りや調査分析などの試行錯誤の様子を書きました。今回は、その調査結果をまとめて報告した「調査発表会」という場がどのように創られたのかについてまとめたいと思います。

「ふれあいまつり」から「調査発表会」までのプロセス

「ふれあいまつり」が、10月28日、29日に実施されてから、その後の2週間に実施したことを簡単にまとめると以下のようになります。

10月30日:振り返り①
10月31日:振り返り②
11月1日:振り返り③
11月2日:インタビュー調査 まとめ①
*11月3日(祝日):自治会との懇親会
11月6日:インタビュー調査 まとめ②
11月7日:アンケート調査 集計①
11月8日:アンケート調査 集計②
11月9日:アンケート調査 報告準備
11月10日:インタビュー調査 報告準備
11月13日:調査発表会

これまで、何回か触れていますが、この「調査発表会」は、当初の予定にはなかったもので、プロジェクトを進行しながら、急遽行うことになった企画です。「調査発表会」には、「ふれあいまつり」で知り合った地域の方を中心に招待し、学生たちが、調査でわかったことについて報告することになりました。

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