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「家族だから助け合う」? チャンチャラおかしい、私もね!




実家、シネ


実家が嫌いだ。

母に尋ねれば、

「私はお前を愛している」

と答えるだろう。

しかし、私は母に「愛された記憶」はない。

しかし、年を取り、もう少し母や弟との関係性を見直した方がいいか、と思ったとき、母から、

「弟の会社の経理をしてほしい」

と、北と3人で会ったときに話があった。

完全在宅で出来るし、北も一方的な援助でなく、働いて収入を得た方が私のためになるだろうと後押ししてくれた。

それが2年前。

去年の4月頃、

「いつから仕事が出来る?」

と母から聞かれたので、

「引継ぎが出来たら」

と返事をした。

すると弟から、

「今現在経理をしている父(弟の父親)が、資格も持っていないと人には任せられないと言っている」

「??」

そちらから仕事を頼んでおいて、いきなり?

私は断ってもいいかなと思ったが、勉強をして資格を取るのは好きだから去年資格を取った。

簿記3級取得


7月に資格を取り、引継ぎをお願いすべく、北と一緒に実家に行った。

2時間かけて行ったのだが、弟の父親から出た言葉は、

「家族だから助け合うべき」

という、どこを向いているかわからない精神論。

「今まで単式簿記で簡単だったから。でも複式簿記にして欲しいから任せたい」

という言葉だけ。

「私は資格を取ったけど、経理は未経験なのでもっと具体的な引継ぎが欲しい」

と、8月、9月、10月と、北にお願いして実家参りをした。

しかし、話は全く進まない。

11月、12月は、弟が原野商法か? という土地のローンを組むために忙しくて帰るのを断られた(結局買ったが、なにすんだ 2/3 原野のあの土地)。

「簡単だから」

そればかり言われるが、不安しかない。

これは経費にはなりません


年が明けて今年の1月、仕事が忙しいからと引継ぎなし。

2月、

「毎年確定申告に使う書類を全部用意して。引継ぎをして」

切羽詰まった私は脅迫的に言った。

「簡単だから、簡単だから」

そんな怠けた事をいう弟の言葉を無視して、13日実家に押しかけて書類をもぎ取る。

「会社の通帳は? 会社用携帯の引き落としはどこから? 事務所の家賃や光熱費のエビデンスは?」

「そんなものもいるの?」

本当に、経理経験者の人に尋ねたい。

単式簿記(青色)の場合、こういう情報もいらないのですか?

16時に行って、23時まで実家にいた。

通帳は4冊(なぜか社用車の保険の引き落としが母の名義で母の口座からだった)の1年分のコピーをコンビニで取り(実家にもコピー機があるが、インクがないからとかで、結局、北がしてくれた)、書類は全部と言われて帰ってからすぐ作業。

しかし、出てくる出てくる、意味不明の書類。

「この車検のレシート、会社のクレカから引き落としあるけどどの車?」

「わからなーい」

24万の車検、わからなーいってなんだよ。

結局、弟の父親の友人の車検を代わりに払ったというもの。

「……これは経費にはなりません」

マスクやヒートテックは、現場仕事なので消耗品で処理した。

「ブリーフ、ニットとか、経費で落ちると思っている?」

「お姉ちゃんの好きにしていいよー」

じゃあ、たためよ


2月、3月は毎週、北に実家に連れて行ってもらった。

足りない書類、意味不明の引き落とし、経費にならないレシートの山。

「このお金はどう動いているの」

「わからない。通帳はお母さんが持っているし、キャッシュカードはお父さんが持っていて、僕は毎月ローン分のお金と、必要なときお金をもらっているだけ」

「……それはいいとして、この車を売ったときの300万円はどこにいったの?」

「わからない」

そんな毎週のやりとりにうんざりしたのか、

「お父さんがもう年だから(81歳)、代わりにしてくれる人が必要だったけど、お姉ちゃんがやってくれなかったら、僕は会社をたたんで就職するよ」

【なら、たため】

こう思うのは、私が短気だから?

税理士


3月11日、出来上がった「青色申告決算書」、「貸借対照表」などを持って実家に行く。

弟の父親に見てもらい、OKなら実家で確定申告をすませてしまおうと思ったのだ。

しかし、弟の父親は見もしないで、

「簡単だから大丈夫」

そう繰り返す。

弟に、消費税と所得税がこの額になる、と以前からLINEで伝えていたが、ここに来て、

「こういうレシート、前に税理士さんいれたとき『このくらいは経費にしてしまってもいい』って言われたのだけなー」

「それ、初耳だけど」

「あれ?」

しかし、そのレシートの山は、「個人事業主の弟が一人で飲食したもの」であり、それを「従業員への差し入れ」として「厚生福利費」としてしまう、程度のこと。

「帰ってこのレシートも入力するけれど、所得税とか大きくは動かないよ?」

「とりあえずやってみて」

『経費無理』のファイルに入れていたレシートを取り出して、ギリギリまで経費にする。

望のご主人が個人事業主として長く自分で確定申告もやってらっしゃるので、何度も質問もした。

「これはまあどうにか……、これは、無理じゃないですかね」

ですよねー。

「というか、この状態。……税理士いれた方がいいと思いますよ」

「以前いれたそうなんですよ」

「うーん」

人様にまで迷惑をかけてすべて入力完了。

13日に、弟に数字を教えて、

「OK」

そう言われて、確定申告終了。

脱税?


仕事を請け負うとき、

「従業員の給料計算と月末の請求書作成もお願い」

と、弟から言われていた。

しかし、確定申告のときの騒ぎ(こっちが言いたいわ)にうんざりしていたらしい弟の父親が、

「任せたくない」

と言い出す。

私がレターパックなど利用して書類を送れ、と言ったのも気に食わなかったらしい。

「経費だよ?(少なくとも「爪切り」、「父親の友人の車検代」よりは普通に経費)」

「うーん……。北さんが来たときでよくない?」

「6月から部署異動があって、今までほど自由がきかないから。あと、文具が足りないから私が立て替えておくから買っていい?」

「いくら?」

「100均だから数百円?」

「うーん……」

結局、買ってもらえず自分で買った。

そして5月。

「お父さんがむちゃくちゃ怒っている」

「は?」

「所得税と消費税が高すぎるって」

「は?」

数字は教えていたし、収入が前年より多いから仕方ない、と3月には伝えてある。

「こんなに高くなるはずがないって」

話あった結果、ある収入が毎年あるのだが、それは「雑収入」として申告する必要がある。

その収入を伝えられたとき、

「うまくやって」

と言われていた。

私は、

「きちんと申告する」

と受け取ったが、あちらとしては

「誤魔化して」

という意味だったらしい。

いや、会社名義の口座に入金されているし……

支払った相手側だって申告しているだろうし。

ローン、ローン、ローン


実家は近年、お風呂とトイレをリフォームしている。

お風呂は100万程度、トイレは知らないが同じくらいでないだろうか。

お風呂は10年ほど前、トイレは2年前くらい。

弟の両親も高年齢だし、そのためにリフォームしたのか、えらいな。

と思っていたが、これ全部ローンだった。

いや、ローンが悪いわけではない。

しかし、10年前に組んだ100万のローンが終わってない???

そして、弟は2年に1回は車を変えていた(昔のスマホかよ)。

私も、北も、望も、車のローンを組んだことがなかったので、一括で払っていると思い込んでいた。

しかし、みんなローン。

中古車で買った社用車4台もローン。

そして、この春、ある事情から去年買った車を手放す事になったのだが、売ってもローン分も回収できない。

手放す理由が、「駐車場が確保できない」、「駐車場として借りている土地を買いたいが、原野と山がついてきて、300万かかる」であった。

駐車場は、徒歩4分ほどの距離に祖母の住んでいた家があり、そこを整備すれば? と提案したが

「遠すぎる……」

と言われた。

私の家には駐車場がついてないから、徒歩3分ほどの距離の駐車場を借りている(北用)。

私の住まいは家に駐車場を確保している人が少ない土地柄だが、本当に田舎生まれの田舎育ちの弟には、

「徒歩4分でも遠い」

そう感じるらしい。

しかし、2/3は全く使えない原野と山の土地のために300万円のローン。

「ねえ、毎月ローンでいくら払っているか把握している?」

「わからない」

「……」

「ともかく、車は手放すよ」

「車を売るのはしばらく待ったら?」

「いや、売るよ……。2、3年後に、自分の好きな車を買うよ」

そういった次の週、新車を買った。

「だって家用の車がないと困るから」

「社用車だって毎日必要なわけでないよね?」

「でも……」

「……売った車はいくらで売れたの? その内訳が書いてある書類は?」

「どこだろう?」

「新車はいくら?」

「えーと……」

この頃から、心が壊れそうになる。

いきなりの仕事と新たなローン


「給料計算は自分でする」

と言っていた弟の父親だが、5年ほど前から体を壊して年に数回は入院しているらしい。

私も興味がないし、母とは籍もいれていないので全くの他人なのでどうでもいいが、そういうときいきなり仕事をふられるのは困った。

今年は自治体の役員で、月末に役員の仕事がある。

8月からはKindle出版をはじめた。

また、もともと体が強くなく、メンタルも病み病みな人間である。

そして、ここが大事だが

【自分の組んだ予定が崩されるのが一番辛い】

のである。

また、ここもとっても大事だが

【この時点で私は無給で働いている】

のであった。

「取りに来ないから」

という理由で無給である。

ちなみに、このあたり

「家族だから」

で流されそうであったので、雇用契約書は作っている。

出るとこ出たろか。

そこまでするのは……と、我慢していたが、8月に「新しい車のローンを組んだ」と言われた。

「300万円から400万円くらいの……」

「…………」

2、3年後に買う予定であった車の名前を言われた。

「それ、今必要?」

「あ、これは100%仕事用だから」

そういう意味でない!

このあたりから、「もうここで働きたくない」と強く感じていた。

泥船からおりたい


そして11月。

またしても実家からアクションがあり、私のメンタルはボロボロに。

12月に入って、

「新しい車のローンで貸借対照表が必要だったけど、会社で借りていたローンの残債が入ってなくて」

「会社の借金はまったくないと聞いているよ!? いつ借りたの?」

「えーと、3年前?」

「去年も一昨年も、借入金0になっているよね?」

「お父さんに言っていなかった」

「…………」

そういうの、ありなのか?

そして、弟の爆弾ワード。

「単式簿記なら貸借対照表がないから、出さなくてもいい書類だけど、複式簿記にされたから必要書類になっちゃって。数字を入れた書類、北さんにちゃっちゃと持ってきてもらえないかな」

ここで完全に心が折れた。

「私は2022年に簿記3級を取ったので、まず単式簿記という言葉も知らないし、複式簿記しか出来ないけれど?」

「複式簿記にしろって税務署からずっと言われているからお願い」

と、2月に話をしたばかりである。

「…………あのさあ、この状態でお前のところの仕事続けるの無理なんだけど」

「え?」

「色々言いたいことはあるけど、北はお前のとこの従業員でないし、全くの無給。何回も書類のやりとりはレターパックとか使おうと話しているし、私からそちらに書類を送るときは追跡できる速達でいつも送っているよね? 北は私の友達だから、私のことで動くのはいいよって言っているけど、私がらみでないのに、なんで北が1時間かけてうちに来て、2時間かけてお前の家に書類を届けるのかな?」

「えーと」

「そして、今日12月4日だけど、『月末までいいけど、出来れば月初で。出来たら今週末』って納期いつよ」

「あー。急がなくていいよ」

「お前がクラウド会計が出来ないって言うから、私はスマホにデータを入れて、コンビニに行ってコピーして、そこから反対方面の郵便局まで速達出しに行くんだけど」

「…………」

「急ぎなら、私がお前のメアドにデータ送るから、自分でプリントアウトして(実家にはコピー機が2台ある)」

「あ、それが早いね」

「あと、残債が分からないから数字を入れようがない」

「明日担当の人に聞いて連絡するね」

次の日、数字が送られて来たので入力して、弟のメアドに添付。

LINEでも、

「メールしました」

と送った。

翌日、

「担当の人から、メールが来てないって言われたのだけど」

担当の人って誰やねん。

「4日に話したことをお忘れですか? お前にメールしてそちらでプリントアウトって話でしたけど」

「あ、そっかー」

そして本当に「担当の人」って誰やねん。

あとさー、3年前に300万円借りていて、残債が「390万」ってなんか理解を超えているのだけど。

借りているとこは、地方銀行大手。

もらった書類では「金利0」になっている。

保護者から連絡


私の保護者は、今は北である。

半狂乱で電話したり、解離性記憶障害の発作の遁走やフラッシュバック、自傷行為が激しい私のために、北から実家に連絡して「今はかかわってくれるな」と言ってくれた。

「承知しました」

と弟から返事があったそうだ。

また、なんでも弟の父親が入院しているらしい。

しかし、私はなにも聞かない。知らない。

北にも

「とにかく体調をもどして、メンタルも少しずつ落ち着かせよう」

そう言われて、北らしくもなく全く私に甘い(これだけ私は依存しているが、北は普段はここまで甘やかさない)。

望にも相談したら、

「今やめよう、すぐやめよう」

とB'zの歌詞みたいに即答された。

実のところ、ここ2週間くらい、家事は出来ないし、お風呂にも入れなかった(出かける前にどうにか軽くシャワーか、北と電話しながらどうにかクリア)。

食べるものも、北がいるなら作って食べるが(北も秋からの鬱がまだ残っていて、私の手作りなら食べられるから)、一人のときは記憶をなくして菓子パンを買ってくるか、何も食べないか、どちらかであった。

まだ昼夜逆転(眠れるようになっただけマシ)してるが、どうにか落ち着きは取り戻しつつある。

あー、書いた書いた。

2時半くらいから書き始めて、15日発売の本と同じ量の文章書いてしまった。

しかし、ほんとに「家族」って言葉ほど胡散臭い言葉はないよな。

「家族」だから何でも許されるわけねーよ。

そして、私自身も「家族」だから甘えてるんだろう。

やってらんねーや。

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