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女は香りを纏うように嘘をつく


恋なんて不純なものは捨てていくの

恋なんて自分だけを守る為のものよ

誰も幸せに出来なかった私に孤独と
二度と誰にも愛されない呪い欲しい

愛はなんだろうか、愛はなにかしら

愛は束縛と執着とそして強い痛みと

正しさと憎しみと矛盾を与え続けた

愛という言葉のもとにどれほど私は
傷つけられてはそれ見ない振りして

だから私があなたに抱くのは泡沫の
恋だけだったの、いつか消えていく
約束された破綻が私を安心させたの

だけど、もう恋も私を救わないから

これで終わりだねさよならをしよう

恋をして、愛を得て、悲しみを知る

嫉妬で身を焼いたあの朝の景色すら

憎悪で目の前にある星も見えない夜

タトゥーのように肌に刻まれるはず

そんなこともなかったと今更知るわ

あの人の事は受けれいられなかった

あの人には全てさらけ出せなかった

あの人は私を許してもらえなかった

あさかにも思い出をなぞってしまう
今の私のうつろを数えてしまうのよ

笑って誰か、このさみしさとも違う
名もつけれない後悔とも違う感情を

シャワーのあと新しい香水をつけた

別れた男たちは知らない新しい香り

恋したふりをして愛された幻を追う

若い娘は鏡にうつらない、今夜から

けれどまた、夢のような恋を見つけ

その人の腕に抱かれる日がくるなら

きっと恋に震えて愛に満たされた顔
私は作るのね、どんなに虚しくても

女は香りをまとうように嘘をつくの


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