浦安で安曇野そば。カレーを頂く。
本日のカ、カレーPrime!
松本のカレーラリーそっちのけで、浦安の仕事場(ブラック)に短期出張の最中、リサーチ不足で彷徨う夜も更けた千葉、浦安駅前。
首都圏でよく見かけたような気がするチェーン店が軒を連ねる中、思わず足を止めた「安曇野そば」の看板。そして、「soba curry」。
やや不安を覚えつつ、店先の券売機で食券を購入。
「南蛮コクライスカレー」
蕎麦も気になったが空腹を満たし、仕事終えたら都内に繰り出し、某所の牛スジカレーを久々にキメるゾ!といった期待と意気込みを見事に打ち砕かれた傷心を癒すには、やはりカレーしかなかった。
外界と店内を間仕切るビニールカーテンをくぐるとそこは6人も座れば満席というコンパクト過ぎる店内。
足を踏み入れ受付で食券を差し出す。
受付「イラシャイマー!ハイ、ナンパンカレーネ!」
厨房「オウケー!」
庶民派四川飯店を彷彿させる受付と厨房のやりとりに、にわかに期待した信州安曇野情緒はどこか遠い彼方へ。
駄目押しの如く受付兼厨房で母国語と思しき言葉とカタコトの日本語による楽しげな会話が店内にこだまする安曇野そば。
五分と待たずに
「ナンパンカレーノオキャクサマー」とお呼び出しの声が狭い店内にこだまする。
店内は客僕一人だ。
「蕎麦屋のカレーといえばドンブリ」といういつのまにか自分の中に培われた偏見に支配されていた僕は、大皿な薄く盛られたルーとその上にこんもり盛られた白飯、その軽く映えを意識したかの如き媚びた盛り付けに心の中でそっと舌打ちした。
そんな風に思いながらルーをすくって白飯の山にルーをかけ口に運ぶ。
いうほどコクはないけど、確かに和風出汁の風味が感じられるまろやかで辛味の薄いお蕎麦屋さんのカレーっぽさが感じられるカレーだった。
蕎麦屋の店主が
「最初は従業員に賄いで出してたんですよ。常連さんにお出ししたら案外好評で、メニューに加えてみたんです」
みたいなありがちなエピソードが透けて見えるようなカレー。
あり物のドンブリに盛った白飯の上に、その白飯が一切見えなくなるだけのカレールーをザッとかけたシンプルなやつをガッと掻き込む。
そんな風なのが食べたかったんだ、と綺麗に盛られたカレーに頬張りにくさを感じながらふと思い出した。
そうそうポータルは3つ入ります。
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