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問診の重要性

医療従事者の皆さんは問診についてどう考えていますか?
問診というのは、医療において非常に重要な作業です。
私は医療従事者と関わる機会が数多くありますが、問診を軽視して雑に
行っていたり、重要な事項を聴取していない方をよくみかけます。
繰り返しますが、問診は非常に重要な作業です。
問診の役割と重要性について書きましたので、是非ご覧ください。

1.問診とは

診察や治療、施術を行う際に必要な情報を得るために、患者から自覚症状や既往歴、社会歴、家族の既往歴などを聴取することです。

2.問診の役割

・病気、症状の原因や状態を推測する。(病態把握)

問診で得られた情報から、患者がどのような病気、症状になっているか、それがどの程度進行しているかを推測することができます。
例えば、下肢の神経痛の場合、発症時期や痛みの種類・場所・程度、緩解因子、増悪因子から、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの病気を推測したり、障害の程度などを推測することができます。

・治療、施術、検査の方針を決める。

問診で得られた情報から、患者に必要な施術や治療、検査の方針を決めます。例えば、腰痛の場合、患者から「楽になる姿勢がない」「背中を叩くと痛みが強くなる」等が聴取された場合は、骨折や腫瘍などの重篤な疾患を疑い、MRI等の画像検査や血液検査などを行います。その結果を診て、必要に応じて観血的治療や投薬治療などを行います。
この様に、治療、施術、検査の方針を決定するにあたって、重要な役割を
持っています。

・レッドフラッグサインを見つける。

緊急で治療が必要な、重篤な病気の兆候をレッドフラッグサインといいます。問診には、レッドフラッグサインを見つける役割もあります。
例えば、頭痛に加えて、視力障がい、複視といった症状が出ていた場合は、くも膜下出血の可能性があります。
鍼灸院、整骨院にも頭痛が主訴の患者は多く来院されると思いますが、
頭痛以外の症状について聴取できていなければ、後日、重篤な症状になりかねません。
一番重要な役割といってもいいかもしれませんね。

・患者との信頼関係を築く。

問診は、患者とのコミュニケーションの場でもあります。
患者の話を丁寧に聞き、共感、励ましを行いながら、説明やアドバイスを
分かりやすく伝えることで患者の不安は取り除かれ、治療、施術、検査の際に円滑に進むことにつながります。
患者は心を開くことで、重要な情報をポロっと話してくれることもあります。

3.最後に

問診の重要性を理解していただけたでしょうか?
しっかりと行えば、後の検査、治療、施術の行いやすさが格段に違ってきます。整骨院、鍼灸院においては問診で信頼関係を築くことができれば、次の来院につながりますね。
とはいえ、問診をしっかりと練習する機会はあまりないと思います。
私は、ココナラにて問診の練習相手を行っています。
ただの練習だけではなく、フィードバックや問診のマニュアルもお渡ししており、上手に問診を行う技術を伝授しています。
気になった方は是非、覗いていってくださいませ!



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