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旅立ちの日に。

各地で卒業式の話題を耳にします。

タイトルの「旅立ちの日に」は
このシーズンになるといろいろな学校で歌われている卒業式の定番曲です。

元々この曲は1991年に埼玉県秩父市立影森中学校の教員によって作られた合唱曲だったそうで。
作詞は当時の校長だった小嶋登先生、作曲は音楽教諭の坂本浩美先生です。

この曲を初めて知ったのは私が中学を卒業する時。
音楽教師だった当時の担任が
「素敵な曲があるから、卒業式にみんなで歌おう」と提案してくれました。

さらに
当日は先生の知り合いが編曲してくれた「旅立ちの日に」の音源を流し、
それをピアノの生演奏とコラボさせる、というスペシャル仕様。

混声三部合唱なので、各パートに分かれ放課後や休み時間も練習しました。
中学3年生の時のクラスは団結力が強くて、男女を問わず仲良しでした。
こんな状況じゃなければ、今でも年に3~4回は飲み会を開催するようなクラスです。
しばらく会っていないけど、みんな元気にしてるかな。

卒業式当日。
卒業証書授与も無事に終わり、卒業式はいよいよフィナーレへ。

緊張気味の担任が
豪華に編曲された「旅立ちの日に」に重ねてピアノを弾き始めました。

練習の時に何度も何度も聴いていたのに、前奏から号泣。
まともに歌えませんでした。

それ以来、私の中で「旅立ちの日に」は特別な1曲になりました。

同級生と飲み会すると、その流れでカラオケに行くことがあるのですが。
今でもカラオケの〆に全員で歌うくらい愛されています。

カラオケの一室で合唱曲を歌うヤバイおじさんとおばさんの集団。笑
「失礼しまーす」って、ドリンク届けに来た店員さんもビックリだよね。

そして今、我が子が「旅立ちの日に」を歌っています。
小学校で教わったそうです。

時代を超えて、
世代を超えて、
歌い継がれていく「旅立ちの日に」

学校という場所は楽しくて特別な空間だけど、
人によっては時々しんどいと感じる空間でもあります。
川の流れのように急流になったり、緩やかになったり。

大人になって振り返ってみると
あの時、全力でアオハルを駆け抜けていた自分の姿が懐かしく思い出されます。

いい歳をしたおじさんやおばさんが
「あの頃は良かったな」って急に昔話を始めた時は、
時間と心が許す限り聞いてあげてください。笑

長い人生を過ごして年を重ねても、
あの時、感じた「喜怒哀楽」が色褪せることなく、
おじさんおばさんの心の中に住んでいるんです。

私もだんだん人生の先輩方の話を聞く側から
「あの頃は…」って言い始める方になってきてる。
イカン。気を付けねば。笑

今、自分の見えていることだけが全てじゃない。
学校って勉強だけじゃないんです。
むしろ、授業以外で学んだことの方が多いかもしれない。

駆け抜けろ青春。
これからも全力で楽しんでください。

ご卒業おめでとうございます。

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