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考え方のためのnote

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大切なのは「決して諦めない」こと - レディー・ガガのアカデミー賞受賞スピーチと年の瀬に思うこと

2023年も残すところ本日のみとなってしまいました。 コロナ禍のゴタゴタがやっと終息に向かってきたと思えるようになってきた2023年は、パンデミック中に味わった滅多にない貴重な体験を振り返りながらも、リアルな生活の喜びと尊さを噛み締める1年間でした。 激動のこの数年間で、思い描いていた将来の設計図が予定通りに進まなくなってしまい、まわり道や変更を余儀なくされた時や、挫けそうになった時に時々思い出す映像と言葉があります。 それはレディー・ガガが2019年2月24日に、第9

マネージャーの評価基準(シート・動画付き)

マネージャーの評価基準ウェビナー2/5開催! はじめに約1年ぶりのエントリーになります。今回はマネージャーの評価基準というタイトルで書きたいと思います。 マネージャーを評価する基準というのはありそうでないなと、この1年色々な経営者・マネージャーの方と話す中で感じていました。 その時残すべき成果が出ていればマネージャーとしてOKとしている会社もあれば、「マネージャーとしての行動リスト」のようなものが5個〜多くて30個程度であり、その行動リストを評価とまではいかなくとも、チ

会社の中心にコミュニティ(顧客/ファン)を置く

※本投稿は、コミュニティマーケティングAdvent Calendar 2023 の12月9日のエントリーです。 自己紹介・会社紹介 皆さん、こんにちは! (株)ヤッホーブルーイングの佐藤潤(ニックネーム:ジュンジュン)です。 本日はこれまでのヤッホーブルーイングの歴史を「コミュニティ」という視点で振り返り・整理してみたいと思いますので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。 (株)ヤッホーブルーイングは「よなよなエール」「インドの青鬼」

【完全版】なぜ組織は衰退していくのか?(7500文字)

2023年12月は、『TBS NEWS DIG』や『PIVOT』なので動画が立て続けに出るのですが、動画だけでは話しきれなかった部分があるので、今年1年間で考えてきたテーマについて、本記事で書いていきます。 問いとしては、下記の5つを網羅したものとなります。 ① なぜ働かない社員が生まれるのか?(静かな退職/逃げ切り社員問題) ②「多様性」を推進しても、逆に亀裂が生じるのはなぜか?(フォールトライン問題) ③ メガベンチャーやブランド化した企業はなぜ衰退するのか?(◯◯W

強要されない世界

最近の働き方をいろいろ考える中でスッキリしたいので考えていることをつらつらと書いていきます。言い切れるほどの研究もヒアリングもしていませんし、誰かに何を強要するものではありません。ただの個人の雑記ということでお読みいただければと思います。 最低限と最大限はやっぱり違うたとえば飲み会の話。以前こんな話をしました。 もちろん飲み会は義務ではありません。昔はなかば強制的に参加させたられていたかもしれませんが、現代においてはかなり少なくなったのではないかと思います。少なくとも僕の

飲み会を1,000回やって学んだ、「最高の飲み会」のつくりかた(長い)

(この記事は全文無料で公開しています) これは何人生を30年、会社員を10年やってきたが、飽き性であまりずっと続いてることがない。10年続いてることがあるとすれば相方との関係、書くこと、そして飲み会である。本稿では、20歳以後一貫して取り組んでいる飲み会についての1個人の知見を極めて真面目に記したい。ここ10年でだいたい週3-4くらいはコンスタントに飲み会をして、そのうち体感6-7割は自分で企画しているので1,000回以上は飲み会を主催してると思う。その経験をもとに学んだ

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なぜ紙の手帳を使うと人生が変わるのか?

人生の時間に意識的になれるなぜ紙の手帳を使うと人生が変わるのか? 答えは、紙の手帳を使うことで、自分の時間、つまり自分の人生に意識的になれるからです。 毎日忙しいと、目の前のタスクに追われ、たまにできるスキマ時間も他人のコンテンツに奪われ、自分の人生のことを考える余裕がなくなります。 いちばん大切なことであるにもかかわらず、です。 僕は20年以上、紙の手帳を使ってきました。受験生の頃から、毎日紙の手帳に予定を入れ、人生の時間と向き合ってきた。デジタルに変えようとしたこ

#082 「出世しなくてもいい」病について

キャリアは一種の投資ゲーム先日、いくらやっても自分の人生の豊かさにつながらない「スジの悪い仕事の断捨離」というテーマで記事を三連発で挙げました。 あらためて内容をかいつまんで確認します。 まず、キャリアの出発点においてはみんな持っているものは同じ、一日24時間という時間資本だけです。この時間資本を上手に投資すると、これが人的資本や社会資本に転換され、さらにこれが金融資本となって自分に戻ってくる。つまりキャリアというのは時間資本をいかに人的資本・社会資本に転換するかという一

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知的労働におけるチームマネジメント

チームマネジメントが苦手だという人と話すと、チームマネジメントの本質を間違って捉えているなと感じることが多い。このエントリでは私の考えるチームマネジメントのキモの部分を書く。 なぜチームで知的労働を行うのかチームで知的労働を行う理由を問うと、1 + 1 = 2 ではなく、人と人の化学反応を起こして 1 + 1 = ∞ にする、、、といった漫画の世界の話をする人もいるし、人材の適正配置を実現すればよりよいアウトプットが出るという人もいる。それらが完全に間違いだとは思わないが、

"SNS時代の次世代メーカー"として「北欧、暮らしの道具店」のクラシコムがメーカーの次の形を作り始めた気がしたのでまとめてみました

結論から言うとクラシコム社は従来のメーカーと異なる点が多くあります。さらにD2C企業と比較しても大きく異なります。その異なる点を分析してみると一方的なマスメディアではなくほぼ全ての消費者が利用しているSNSがある今の時代の新しいメーカーの形なのではと思うようになりました。この記事はメーカーとしてクラシコムは他と何が違うのか?次世代メーカーとは何か?について書いていきます。 従来メーカーとの大きな違いまずはこの比較表を見てください。 (本当はこれ一個一個に解説を入れていきたい

大事なことは異なる種類のストレスを同時に2つ以上抱えないこと

創業者のメンタルは強靭なのか?ベンチャー企業の創業者ともなると強靭なメンタルを持ち合わせているのか?と思いがちでしょうが、うーん、まぁ、一理あるけれど、強靭なメンタルというよりは問題を分離して考えることができるという意味においてはそのとおりかも知れない。私が知る限りにおいて創業者という生き物は誰よりも繊細で、繊細が故にいくつかの問題を分離しておかないとメンタルが持たないが故に、結果的に分離して考える術を手に入れた、というのが正しい表現に近い気がする。半ば消去法であり、諦めに近

「勝手に学ぶ人」と「期待されて学ぶ人」の差が埋められない

ここ1年ぐらい感じていた「学びに関する格差」の話を書く。 最初にまとめ・勝手に学ぶ人は、自分の周囲にある「学びに使えそうな仕事」を探して自分の仕事にすることを繰り返す ・期待されて学ぶ人は、上司とかの期待に応えて新しいことを学ぶ ・「勝手に学ぶ人のスピード」>「期待されて学ぶ人のスピード」なので、格差が開いていく ・「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」が実現できない ・勝手に学ぶ人を止める理由も見つからない ・困ったなあ(解決策わからない) では

あなたの顧客は誰ですか?

 皆さん、大変お久しぶりです。これからまたnoteを定期的に書いていこうと思います。久しぶりのnoteは5,000文字を超えてしまいました。少々理解しにくいところもあると思いますので、お時間あるときにゆっくり繰り返し読んでもらえると少しずつ腹に落とせると思います。  先日、社会構想大学院大学を修了しました。修士論文では「トップセールスの暗黙知を形式知化する」という趣旨の論文を書いたのですが、その中で成果につながる営業の考え方を体系的にまとめることができたので、これからnot

意外と知られてない、すごく効果のある文章上達法

文章上達法について、「大量に書け」派と「大量に読め」派の人がいます。 「ひたすら大量に文章を書け。文章上達にはそれしかない」というのは書け派の典型。 「まずはラノベを千冊読め。話はそれからだ」というのは読め派の典型。 しかし、大量に文章を書いているのに文章の下手な人はたくさんいますし、 ラノベをたくさん読んだけど面白いラノベの書けない人もたくさんいます。 これはスキル全般に言えることで、 たとえば、アメリカに二十年住んでいるのに英語がいまいちな人なんて、いくらでもいます