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高価格帯弁当と説明責任の話

銀座に買い物に出かけた。1回目はホワイトデー(職場の義理チョコのお返し)、2回目はホームパーティの差し入れだ。立ち寄ったのは伊勢丹で、ついでに晩御飯の弁当を買いに行く。

高価格帯の弁当には共通したフォーマットがある。たくさんの種類のおかずが少しずつはいっている、少量多品種であるということだ。

「一度の食事で沢山の味を経験したい」とちう人類の欲望を叶えるには、その分高いお金を出しなさいということだ。

定価は2000円超えだがタイムセールで半額だった。同じ半額でも喜びが大きい
数えきれないぐらいのたくさんのおかずが並ぶ。目にも嬉しい

家で自炊をして残りものが溜まってくると、結果的に少量多品種になることはある。しかし、全てのおかずをできて間もないタイミングで食べられるという点が、お弁当と自炊の違いだ。

高価格には当然ながら納得できる説明が求められる。それは己の退路を断つということだ。普通の人間は先行きが見えないのにリスクを負うことを嫌う。そこをあえて引き受ける矜持に人は惹かれるのである。

別の日に買った弁当。ご飯だけで3種類もある

最近、Chat GPTを触りながら、「人間の存在意義って何だろうな」と思うことが増えた。そして、食を通じて見えてくる情緒をより強く感じるようになった。

たとえば、ChatGPTではこんなやり取りもできる。

(私の命令文)

今回の入院日=2022/3/10
今回の退院日=2022/3/20

前回の入院日=2022/2/20
前回の退院日=2022/3/1

前回の退院日と「前回の退院日から60日経過した日数」の間(同日も含む)に今回の入院日が入っていれば、「同一の入院」、入っていなければ「別の入院」と結果を返してください。

「今回の入院日から今回の退院日までの日数」と「前回の入院日から前回の退院日までの日数」を足しあわせてください。(これを「合計日数」とします)

「合計日数」が60日以下ならば、「今回の入院日から今回の退院日の日数」を結果として返してください。

「合計日数」が 60日を超える場合、「合計日数」から60を引いてください(これを「超過日数」とします)。その後、「今回の入院日から今回の退院日の日数」から「超過日数」を差し引いた結果を返してください。

(Chat GPTからの回答)

前回の退院日から60日経過した日数は、2022/4/30です。

今回の入院日と前回の退院日から60日経過した日数の間を確認すると、2022/3/10は前回の退院日から60日経過した日数の範囲内にあります。つまり、今回の入院は前回と同一の入院ということになります。

合計日数は、前回の入院から退院までの日数(10日)と今回の入院から退院までの日数(11日)を足し合わせると、合計21日になります。

合計日数が60日以下の場合、今回の入院日から今回の退院日の日数は11日になります。

しかし、合計日数が60日を超える場合は、超過日数を計算する必要があります。合計日数が21日であり、60日を超えないため、超過日数はありません。したがって、今回の入院日から今回の退院日の日数は11日となります。

入力情報をしっかり補ってやればここまでの回答が出て来るのだ。私たちが自分の価格(=給料)の説明責任を求められる日も近そうである。

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