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メガシャキとの運命的な出会い

春は出会いと別れの季節。私はこの春、メガシャキという最強の飲み物と出会った。

心と体のリハビリの為に、元の職場に戻った。いわゆる出戻りというやつだ。顔見知りの方々からの「おかえり!」という言葉は弱った心にはとてもありがたかった。

そして、交替勤務の夜勤初日。隣のおじさんに「大丈夫?」と声をかけられた。「寝てたから。体調悪い?」と。

そうだ、この眠気に負けて辞めたんだ。思い出した。思い出した。あはは。

思い出したがもう遅い。「夜勤おネムになっちゃうの忘れていました。やめまーす!」とはいかない。あと4日間はこの睡魔と戦わなくては。お給料をいただいているのだから。

緊急リサーチが始まった。職場の同僚戦士たちはこの睡魔とどう戦っているのだろう。

「メガシャキが効いている気がする。」

という有力情報を仕入れた。早速翌日スーパーで買ってきて休憩時間に飲んでみた。

生姜が効きすぎている炭酸飲料という感じだった。次の瞬間頭の中のモヤがはっきり消えた。眠気が根こそぎ無くなった。

同時に「あぁ"クスリ"ってこういうことなんだろうな。疲労感が一気になくなる。だから芸能人やっちゃうんだろうな... 」とも思いすこし悲しくなった。

それから、私の夜勤のお守りにメガシャキは欠かせない物となった。もちろん全く効かず、ヘルメットをポン!とされ、「立ったまま寝られるなんて器用だよな。」と「仕事中に寝てんじゃねえよ、ボケ!!!」をオブラート100枚でくるんだ優しいことばで起こされる時もある。

しかし、カフェインが沢山つまったメガシャキは私の新しいお守りだ。5年前連日の夜勤で編集室でテロップを入れながら眠り落ちていた私に、レッドブルが効くと思っていた私にメガシャキを優しく教えてあげたい。

「お前さんの手に持っているレッドブルは効かないよ。今すぐスーパーでメガシャキを買っといでよ。」と。

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