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椅子取り合戦inスタバ

やはりスタバの長期戦では中身が見えないドリンクがいいらしい。

土曜の朝、職場から皇居沿いをふらりふらりと歩き
小ぶりのスタバの店舗にたどり着いた。

30過ぎの体には会社の机での雑魚寝はこたえる。

しかし再び戻ってきたからこその出会いもたくさん転がっていて…
気味悪く『うふふふふふふ』と思う場面もたっくさんあるのだ……

などと考えながらスタバにたどり着いた。
日本のスタバはなんとなく窮屈だ。
カルディーで感じるそれともよく似ている。

一生懸命、お客様をもてなしています。ですです。
という少しヒリヒリした感じがたまらない。

呼吸が浅いのだ。働いている人たちの。

昨日と同じすこし湿気を帯びた靴下の事を考える。

周りの客は前髪の一本、一本にも気をつかっている。
私はマスクもパンツも……全て昨日と同じ服だ。

ぼーっとした頭で昨日のボンタンアメの事を考える。
職場のお菓子入れにわたしがいれたボンタンアメ。

マーブルチョコなどの沢山の誘惑の中から
あえてボンタンアメをとったのはヤツだった。

いわゆるZ世代の同僚たちはボンタンアメは取らないだろう。
オブラートだって無理やりはぎ取って口に運ぶんだろうな。

信頼できるなと、思った。

スタバの店内が混んできた。
寝落ちから目覚めると、店の空気が変わっていた。
さっき吉野家でビールを飲んだのがきいた。
500円以下であの瓶ビールはおかしいだろう。
朝から飲むものでもないのか。

瓶ビールは仲間と飲むからおいしいのだな。
一人だと持て余してしまう。

そうか土曜の9じか。

私の目の前には、空のフラペチーノの容器。

席を探す人の視線がささる。

さて

アイスのホワイトモカを買ってきた。

店内には清潔な人ばかり。

不潔なのは私くらいか。

いまだ南米で頑張っている友人と電話するには
あの席を死守しなくては。

オシャレな人たちには渡すものか。

私の目の前には白いスタバの容器。
中身は見えない。

さて、遠い異国の友と思う存分話そう。



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