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【筋骨格におけるテンセグリティー構造】

こんにちは。ヤマトです。

今回はテンセグリティー構造について解説していきたいと思います。こちらは自分の考察もかなり含まれておりますので、ご参考までにお役に立てたらと思います。

▫️テンセグリティー構造とは?

テンセグリティー構造とはそもそも何であるのか。
テンセグリティー(tensegrity)とは複数の柱や板を、ひもなどによってつなぎ全体のバランスを取る構造のことです。
アメリカの建築家バックミンスター・フラーによって発案された造語で
張力(tension)+統合(integrate)が一緒になったものです。
テンセグリティの技術は現代でも、スカイツリーの骨組みなどにこの概念が使われています。

▫️テンセグリティー構造をなぜトレーニングに取り入れる?

実際には人間の身体は、風船のようなものであると言われています。
風船というのは典型的なテンセグリティであり、ゴムの皮部分は張力の要素であり、押し潰それれば中から外へ押し出そうとし、バランスを均等に保とうとします。
棒を骨、風船のゴムを皮、そしてゴムバンドを筋膜、筋筋膜として捉えれば人間のテンセグリティ構造をイメージしやすいのではないでしょうか。
このように人間もテンセグリティ構造ではないかと仮定することができます。
すなわちテンセグリティ構造として、幾何学の観点から人間構造を見ていくと筋トレにつながってくるのではないでしょうか。

▫️幾何学を扱っていくにあたり

細胞学者のドナルド・イングバー
「プラトンが述べ、ガリレオが引用し、そのガリレオを20世紀初頭のスコットランドの動物学者ダーシー・W・トンプソンが引用したように、自然という書物はまさに幾何学性質によって描かれているのかもしれない」

▫️マクロテンセグリティーを理解する

身体は張力と圧縮のバランスをどのようにうまく対応するのかという点において、物理的宇宙においてこの方法を2つしかない。固定と吊るす方法です。
全ての構造は張力と圧縮力をさまざまに組み合わせています。
例えば炭素原子や、水分子、タンパク質、ウイルス、生物、これに限りませんが、これら全てテンセグリティーとして構築されています。
裏を返せば、全てはテンセグリティーに当てはめることができます。
そして全ての構造は、安定性と移動性の両方を有しています。
この中で張力は常に直角(90°)の圧縮力と共に変化していき、ロープを張ると、その周囲は圧縮状態にな離ます。
柱に負荷をかけると、その周囲は張力を拡大しようとします。
これら2つの基本的な求心力と遠心力を調和させて複雑なパターンで捻ったり、剪断して行ったりしています。つまりこれが五条悟の術式なわけですね。
ちなみに月の軌道に見られる引力関係なんかもこれですね。
人体の場合はもっと単純ですが、筋筋膜とコラーゲン網は、ここの骨と軟骨組織が引っ張りあったり、捻じられて圧縮されたりしている状態が常にあります。

▫️身体に対する負荷、弾性エネルギー保存の法則

各テンセグリティーには、それぞれ特有のエネルギーが保存されています。
圧縮部材は一定の圧縮力で押し出し、弾性の緊張ネットワークは中心部に向かって引き込む構造になります。残りのテンセグリティ構造は、拮抗する力バランスであり静止状態の平衡ではありません。
つまりはどこかが伸びていれば、どこかが縮んでいる。
また逆も然りでどこかが縮んでいれば、どこかが伸びている拮抗する構造となっています。
わかりやすく言えば上腕二頭筋が伸びていれば、上腕三頭筋が縮んでいる状態というわけです。また逆も然りで、上腕三頭筋が縮んでいると上腕二頭筋が伸びているという可逆性に似た状態になるというわけですが、これが身体の中では常に行われています。
これが幾つか幾何学状に結ばれた棒とゴムにテンセグリティを変化させる外力を加えると、補足エネルギーが保存され戻すための変化させた外力を除くと、テンセグリティ構造は元の形状と力学的均衡を取り戻します。
しかし、テンセグリティ構造である圧縮支柱、輪ゴム、接合部のいずれかが壊れると、この力学的均衡が崩れ、バランスが完全崩壊したり、新たなバランス点に達したりします。
これが老化だったりとか怪我に繋がってしまうという考え方ができるわけです。
身体ではこのプロセスを実際に見ることができます。
例えを出すと、皮膚の切り傷では、ジズの量制限的な緊張性「圧迫」が解放されます。その部分に浮腫が発生し、海綿状グリコサミノグリカンによって受動的に「吸収」されることがわかります。
筋繊維芽細胞は、損傷を修復して基質の水吸収による拡張と周囲コラーゲン網周辺の緊張との間で力学的バランスを回復します。
とこのようにひっぱたり、伸ばしたりで安定できる構造がテンセグリティ構造です。

いかがだったでしょうか。
余裕があるタイミングになってしまうので、こういった情報を一か月に2回ぐらいとなってしまうと思いますが、みなさんにお届けしたいと考えています。

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