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ホームレスのお金の稼ぎ方6タイプ in バンクーバー(前半)

カナダのバンクーバーには沢山のホームレスがいます。本当にいっぱいいます。「3歩あるけばホームレスに当たる。」って言っても過言ではないです。日本にいるときはホームレスと話すことや関わることって滅多にないですよね。バンクーバーにいるとほぼ毎日のようにホームレスに話しかけられます。街を普通に歩いていると1日だけでも10人は見かけます。

そして、ホームレスを毎日何人も見かける中で、彼らや彼女らのお金の稼ぎ方が多岐に渡っていることに気づきました。

今回はその稼ぎ方を6タイプに分類しました。

他にも多くのタイプがいるのですが、今回は代表的なタイプだけに絞りました。

もちろん、ホームレスの人々を差別的に見たり、見下したりしているわけではありません。実際に見た、ありのままの姿をお伝えしようと思います。

しょうがない状況によってホームレスになってしまった人もいるし、自分で選択してホームレスになった人もいます。会社に入って大きなストレスに毎日耐えながらお金を稼ぐのか、家はないですが好きな時に好きな場所に行ける、言わば「ノマド」的な生活を送るのか。考えてみると後者の方が幸せに生きれるのかもしれません。私はホームレスになったことがないので、実際にどれほど辛いものか、はたまた楽しいものかは分かりません。

↑この人たちは人がひっきりなしに通る交差点で『Fishing for Change』(『小銭釣り』)と書いた船に乗り金儲け中。

今回は単純に、ホームレスの人々がどうやってお金を稼いでいるのかという点に注目したいと思います。社会問題を解決するとしても、まずは現状を知ることが大事ですよね。

それでは楽しく行ってみましょう!

(今回は1〜3までのタイプを紹介し、次回は4〜6を紹介しようと思います。)

ホームレスのビジネス方法分類

1.静かに時を待てタイプ

2.ガンガンいこうぜタイプ

3.パフォーマータイプ

4.情に訴えタイプ

5.ビジネスマンタイプ

6.ヒッチハイクタイプ


1.静かに時を待てタイプ

バンクバーではいちばんスタンダードで、いちばんよく見かけるタイプではないでしょうか。バンクーバーの中心街ではどの交差点にも一人はいる感覚です。駅の近くにも多くいます。このタイプの人たちは基本的には地べたに座っている人が多いです。あまり人に話しかけることはないのですが、人通りが多い場所にいます。静かに、街行く人々がお金をくれるのを待ちます。

基本的に必要なものは1つ。帽子か紙コップ。そして、必須ではないですがオプションとしてはダンボール。

なぜ、帽子や紙コップが必要かというと、小銭を入れてもらうためですね。小銭を入れてもうらうにはちょうど良いサイズです。また、紙コップを持った人は紙コップを左右にリズミカルに揺らし、中の小銭をチャリチャリと鳴らす人が多いです。お金の音は自然と人々の注目を集めるので、この効果はかなり大きいのではないでしょうか。

そして、オプションとしてのダンボールについて。これはオプションですが、収益効果はかなり大きいのではないでしょうか。かつて毎週月曜23時に放送されていた人気番組「あいのり」のメッセージボードと同じ役割です。(私はこの番組が好きでした!)一枚の限られたスペースで自分を最大限伝えます。書く内容は様々です。体の不自由さを伝えるものの例では、「左目が見えません」、「精神病です」、「持病持ちです」などのメッセージを書いたりします。

「神のご加護を」や「Thank you」と書き、お金をもらった感謝を先に伝える人も多く見かけます。

欲しいものを書く例では、「お金をください」、「ご飯をください」、「何でも良いのでください」といったもの。中には逆に「何もいりません」と書く人や(逆にお金をあげたくなる?!)、「金をくれ。マリファナを買う。」と書く正直者もいます。バンクーバーはマリファナ愛好者が多いので、同朋意識でお金やマリファナをもらえる確率も多いのかも。

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