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LD・ディスレクシアの入門書として役立った本3冊


小学1年生の3月に、息子の読み書き検査の結果とWISC-Ⅳの検査結果が出た。そして、検査結果の少し前から、LD、読み書き障がい(ディスレクシア)関連の書籍を読み進めた。
3月に図書館で借りて読んだ書籍は3冊。

ディスレクシア入門」は、ウィスクラー検査(WISC-Ⅳ)の検査結果の見方などの詳細が書かれていて、息子の検査結果が出る前にこちらを読むことは非常に有効だった。また、本書に書かれていた「読み書き障がい」のある子の検査結果の傾向という視点で見てみると、息子にも同様の結果を確認することができた。
ディスクレシア全般の理解を深める上では、一番最初に読む本としてお勧めしたい。様々な専門家による共同執筆であるため、多くの事例を踏まえて読み書き障がいについて網羅されている。また、日本におけるディスレクシアの現状も知ることができた。


LDの子の読み書き支援がわかる本」は、LDの現状、LDの支援法、家庭での読み書き支援について、順序だてて細かくまとめられている。イラストも多く加えられているので、非常にわかりやすかった。支援法は、すぐに取り入れられる具体的な方法が書かれているので、私も早速、いくつかを家庭学習に取り入れている。


ディスレクシアの素顔:LD状態は改善できる
2005年に書かれた書籍のため、参考文献としては少し古いのかと思っていたのだが、全くそんなことはなく、ディスレクシアの人々の特徴をより深く学ぶことができた。本書の前半は、数人のディスレクシアの人物が登場し、それぞれどのような人生を歩んだかが描かれている(この部分は、主に過去にディスクレシアについて書かれた書籍から引用し、物語風にまとめられている)。ディスクレシアを持つ人のそれぞれの考え方、歩んだ人生を読み、学ぶことが多くあった。

次の引用は、本書の中でディスレクシアの学習方法をまとめている部分だが、息子にも多く当てはまると感じたのでメモとして残したい。

・複数の感覚器官を使って学習に臨むこと
・繰り返しの練習に効果があること
・技術を学ぶことは弱いけれど考える力は優れていること
・その思考力で弱い記憶力を補強すること

玉永公子「ディスレクシアの素顔:LD状態は改善できる

最後に心にとめておきたかった部分。

劣等感は10歳までに形成されていくことが示されている。この年齢が過ぎて、劣等感を持った子供に肯定的な自己イメージを抱くようにさせることは非常に難しくなる。このことはディスレクシアの子供への初期の関わりとして重要な含みがある。

玉永公子「ディスレクシアの素顔:LD状態は改善できる

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