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「君は選ばれし者」息子に伝え続けている命の話

今朝のNHK「アイラブみー」

今朝のNHKで放映された「アイラブみー」。内容は、「うまれたことがなんですごいの?」というもの。
子どもにもわかりやすくまとめられていて、すばらしい内容だったと思う。

今日はみーの誕生日。パパは「いやーめでたい!」と浮かれるし、ほいさんも「みーおめでとう~!」と言ってくれるが、「なんで誕生日はおめでとうなんだっけ?」と疑問を抱くみー。そこでパパはみーと一緒に、『みーが生まれるまでのお話』をたどるドライブをすることに…。

NHKアイラブみー「うまれたことがなんですごいの?」
NHKアイラブみー「うまれたことがなんですごいの?」

精子と卵子が出会うところから始まり、赤ちゃんがアリさんみたいに小さな大きさからどんどん大きくなる様子が描かれている。赤ちゃんが外に出る瞬間は、一生懸命でかわいい様子に私もほっこりした。

息子は、真剣にアイラブミーを見ていたけれど、時々、私に「本当なんだね」と納得したように話しかけてくれた。

息子に話し続けた「選ばれし者」の話

息子は、小さい頃から、「ぼくが生まれた時の話をして!」と夜寝る前に言ってきた。おかげで、数えきれないほど息子誕生の話をしている。それはまるで壮大なスペクタクルのように。

その中で、繰り返し伝えてきたことがある。
「君は、何千何万何億という赤ちゃんの種から生まれることを勝ち取った選ばれし者なんだよ。生まれてくるだけで、もうすごいことなんだよ。」
息子は、いつもキラキラと目を輝かせて、この話を聞いている。自分が選ばれし者であること、多くの赤ちゃんの種を負かした勝者であること。初めてこの話をした時、当時5歳だった息子は、なんとも嬉しそうに喜んだ。

7歳の今でも、毎日のように「生まれてきてくれてありがとう」と言うと、「生んでくれてありがとう」と言ってくれる。そして「お母さんも選ばれし者だね」と息子は言うのだ。いつだったか、「この世界の人はみんな選ばれし者だね」なんて話もした。

今朝のアイラブみーを見て、息子は私の話が本当だったのだと再確認したようだ。「赤ちゃんって、生まれてくるときに、フルマラソン走ってる位、がんばって出てくるんだよ」なんて話したこともあったが、アイラブみーで外に出ようとがんばる赤ちゃんを見て、息子も「出るの大変そうだね」なんて話していた。

命の誕生を伝え続ける理由とその先にあるもの

命の話を話す理由はたくさんある。年齢によって話す内容は変化していくと思うが、根底にあるのは、「自分がいかに尊い存在であるか」を理解して欲しいからだ。それは、自分の体や心を守ることにもつながる。また同時に、相手も同じように尊い存在であることを認め、人との関わり合いに役立ててほしいから。その上で、最近は、犯罪や非行、そして法律がなぜ必要かといった部分を少しずつ息子に話し始めている。

息子は、これからたくさんの困難を乗り越えていく必要がある。息子が発達性ディスレクシアだということもその理由の1つ。時に劣等感を抱き、時に誰かの言葉に深く傷つき、そして自分を責めることがあるかもしれない。
何かに傷ついたり、苦しくなったりしても、「自分を大切にする」ことだけは忘れないで欲しいと願う。

小学校2年の今、行き渋りもあっていいし、お休みしたいときはすればいい。宿題をさぼったって、家でぼーっとしていたって、いいと思う。できないことがたくさんあっても、正直あまり気にならない。
でも好きなことをしている息子は好きだし、最後までやりぬこうとする息子は誇りに思う。何より「選ばれし者」だと嬉しそうに話す息子は大好きだ。

息子が「自分を大切にする」ことだけは、当たり前になってほしい。

だから、言わずにはいられない。
「生まれてきてくれてありがとう」「君は選ばれし者」だ、と。

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