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【コラム】あれ、ない。日本の英語の教科書に思ったこと

先日日本人学校へ行き、教科書の配布を受けてきたのですが、小学五年生。その中に、英語の教科書がありました。

さすが、「会話重視型を目指して、使える英語を」と言われているだけあり、

・リスニング
・イラスト

をメインに、世界の文化に触れられるような構成になっているなと思ったのですが、なんだか違和感があり、、はて?と考えたらば、

フォニックス、発音記号に全く触れられていないのでした。

「フォニックスは、日々、言葉のシャワーを浴びることができる、英語圏で生活する子どもにこそ効果がある」という説もあるようなのですが、せっかく以前に比べて低学年から義務化されたのに、なんだかそれだと勿体無いな、と。

つまり、日常で英語を使わない子ども(大人)たちに向けて、日本オリジナルのやり方でどうにか英語に興味を持たせ、会話できるようにしようという心意気はわかるのですが、長い歴史の中で、他の言語圏で育った子どもも含め、英語を学ぶためのシステムとして「フォニックス」が生まれたわけであり、それは素直に踏襲してもいいんじゃないかな、というのが率直な感想。

どうしてそう思うかというと、ひとつのテキストブックで触れられる文章量はごくわずか。だかららこそ、そこに出てこない言葉や文章を聞き取ったり、読み取ったりできないと、世界が広がらないですよね。そして、それらにやっぱり役立つのがフォニックスなのです。

究極の表音文字である<平仮名>を持つ日本人の子供たちは、比較的早くから辞書を使うことができます。それに比べると、英語圏の子どもたちが辞書を使えるようになるのは、もうちょっと時間がかかるそう。例えるなら、部首検索の漢字辞典にちょっと近いのかな?へんやつくりを理解せずにする漢字の学習は効率が悪い。

もちろん、フォニックスの決まりに例外はたくさんあるのですが、それはどんな言葉においてもそうだし(先日、「九」の部首は「乙」と聞いて驚いたばかり)、大筋の理解に役立つというのが重要。実際、基本的なことだけやればいいので、半年もあればできるんじゃないかな…と思ったりするわけです。

あんまり難しく考えずに、本流のやり方に倣ってみるのもいいと思うのですが、いかがでしょうか?

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