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ICT教育について私が思うこと

皆さん、こんにちは!!
現在私立中学高等学校で、数学の教員をしながら教員を目指している方や、教員に対する些細な疑問を持つ方たちに向けて情報を発信している、S.Kiriaです。

本日は、近年話題のICT教育について私が思うメリット、デメリットについてお話しさせていただきます 。

ICT教育とは

ICT教育とは、情報通信技術を活用した教育手法のことを指す言葉です。 文部科学省では2024年度からICT教育を本格的に導入する方針を示しています。
現在では、教科書や参考書を出版している会社などでも、「デジタル教科書」を作成し、販売するなど、ICT教育への動きがますます加速しています。

その影響か、学校においても昔とは比べものにならないほど大きく変化し続けています。

昔は当たり前であった、黒板を使った授業スタイルも今はプロジェクターを使用する教員が増え、生徒一人一人にタブレットが配布されるようになったことで、たくさんの教科書や参考書を持ち帰る必要がなくなり、タブレット1つで完結するようになってきました。

私の学校でもICT教育を積極的に取り入れています!
そこで、教員目線でICT教育を実践していて思ったメリット、デメリットをまとめさせていただきたいと思います。

・ICT教育のメリット

1.生徒が忘れ物をしてしまった時のリスクが減った

私の授業では、教科書やノートを一切使いません。
タブレット上にパワポの資料、演習プリントをデジタルコンテンツとして提供し、パワポで説明後、演習プリントを解かせております。
従来の授業法は教科書やノートを毎回持ち、板書を写して、少し演習をするような授業法のためノートを忘れてしまったり、教科書を忘れてしまって、困った記憶はありませんか?

しかし、そもそも教科書やノートを使用しなければ、忘れるという事象自体がなくなります。
また、タブレット自体はどの教科でも使用するため、忘れる生徒があまりいません。
仮に忘れたとしても、スクリーン上の資料を見て学ぶことができるので、忘れ物をしてしまって時のリスクがほぼないのです。

2.授業効率の向上

従来の授業は、教員が黒板に内容を書き、生徒がノートにそれを写すような講義型授業です。
そのため、先生が黒板を書き、生徒がそれを写すだけですごい時間が取られてしまいます。

しかし、授業内容をあらかじめデジタルコンテンツとして配布し、生徒はそれを見ながら授業に参加し、教員はパワポ等で説明することで、書くという時間がなくなり、授業効率が格段と向上しました。

また、生徒は書くことに集中するあまり、先生の話をしっかり聞けずに成績が伸び悩む子もたくさんいますが、書き写すことがなくなれば、聞くことに集中でき、内容を理解することに集中することができます。

3.デジタルコンテンツとして永久に残る

皆さんは小学生の頃のノートや中学生の頃に一生懸命に書いたノートは残っていますか?
もしかしたら大事にとってあるという方もいると思いますが(先生からしたら非常に嬉しいことですね!)
ほとんどの人が捨ててしまっているのではないでしょうか?

しかし、授業内容を資料にし、デジタルコンテンツとして配信することで、インターネット上に半永久的に残すことができ、10年後や20年後も見返すことができます!
(10年後に授業の内容を振り返る人はそうそういないと思いますが…笑)

・ICT教育のデメリット

1.インプットする時間がなくなる

授業がデジタルに変わることにより、大幅に文字を書く時間、インプットの時間が短くなります。
今までは、先生が黒板に書いた内容をノートに写す作業を行うため、自ずと1回はインプットすることができていました。

しかし、教材のデジタル化の影響で、書く量が大幅に減ったことにより、知識の定着にさらに差が開いたように感じます。

2.Wi-Fi環境が整っていないと授業にならない

私は1度しか経験したことありませんが、学校のWi-Fiが機能しなくなってしまった時がありました。
そのため、授業ができず、ひたすら演習プリントをやらせていました。
また、Wi-Fiが不安定で接続が悪かったりすると、ローディングに時間がかかり、板書以上に授業の進みが遅い時もありました。

可能性は低いですが、インターネットが使えなくなった場合はICT教育は不向きだなと感じました。

3.PCで授業に関係ないことをされても気づきにくい

授業中、タブレットPCを使うことで効率的に授業を進められる一方、授業と関係ないことをしていても気付きにくいという欠点もあります。

タブレットPCで資料を見ているように見えて、実はニュースを見ていたり、ゲームをしている生徒が一定数出てきます。
そのため、説明している間はタブレットを閉じさせるよう指示したり、タブレットで別のことをしていないのか、確認するため机間指導の回数を増やすといった工夫が大切となります。

ICT教育に対して私が思うこと

ICT教育への変革は私たち教員にとってもとても大きな影響を及ぼしております。
学校内でも、従来の授業スタイルを実践している人、授業にICTを取り入れている人、さまざまな人がいます。
上記に述べたように、授業のICT化メリットがある反面、デメリットもそう少なくありません。

私自身も最初は黒板を使った授業を行なっておりましたが、今は黒板をほとんど使わず、プロジェクターを用いて授業を行うようになりました。

この方法が生徒にとって本当に最善な授業なのかどうか、未だに結論は出ておりません。

長い年月をかけて試行錯誤していきながら、ICT教育は生徒にとって最善の指導法なのかどうかは自分の目で見極めていきたいと思います。

皆さんはICT教育についてどう思われますか?
ぜひ、ご意見をお聞かせください。

本日は、お忙しい中、最後まで記事を読んでいただきありがとうございました!
今後も教員生活のありのままを発信していこうと思いますので、フォローのほどお願いいたします!

また、私が実際授業で扱っている教材を販売していますのでそれも併せて
お願いいたします!
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