見出し画像

DAY23#45/WIREDはひつまぶし

おはようございます。
定期的に買っている雑誌がある。紙の。雑誌。
これだ。

WIRED

私が多感な10代のころはまだインターネットがなかったから、雑誌をたくさん買っていた。
高校生の時からスタジオボイスというカルチャー誌を毎号買っていた。CUTもHもロッキンオンも買う。relaxも装苑もメンズノンノもwarpも全部買う。私はそういうタイプのやつだった。

インターネットが一般化して、まず瀕死に追いやられたのがカルチャー誌だ。瀕死ってのは言い過ぎかもしれないね、すいません。
カルチャー誌の情報やその読者層はインターネットと相性が良かったのだと思う。すーっとシームレスにデジタルへシフトしていった感じがした。紙のカルチャー雑誌は、ビジネスモデルの課題だけが残ってしまったよね。

WIREDは本屋で普通に売ってる。意外とどこでも。ふらっと入った複合商業施設内の特徴のない本屋にもある。結構いつも、一冊だけぽつんとある。その一冊を、私は買うのだ。
毎回こんな感じだから、これはきっと、私のために置いてくれているんじゃないか?と思い込み、書店でWIREDを見つける度、勝手に店員さんに軽く会釈をする程である。

大抵、WIREDはビジネス雑誌の棚にある。Forbesとか宣伝会議とかがある棚だ。本屋によっては、ムーの隣にあったり、POPEYEの隣にあったりもする。

WIREDは、買った日はパラパラとみて終わる。好みや良し悪しは置いといて、この雑誌はデザイン性が高い。だからページのデザインを見ちゃう。読めない。情報が入ってこない。右脳で見ちゃって左脳が読んでない、という感じだ。

エディトリアルデザインは情報伝達が本懐なり、というのもわかるけど、その切り口でいうとWIREDはちょっとアレかもしれない。
けども、1回目は紙の手触りを愛で、2回目はビジュアルを楽しみ、3回目でようやく目次を読み、やっと気になる記事から読み始める、というような感じで楽しめる。

なんか、「ひつまぶし」みたいね。
WIREDはひつまぶし。

この記事が参加している募集

このデザインが好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?