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短期的な読書と長期的な読書術

こんにちは、タカです。

今回はこちらの本の
アウトプット記事です。


読書を仕事につなげる技術
山口 周 著


読書術というと
いかに効率よく捌くのか、
という最近のはやりですが、
それとは全く異質な読書術です。



こちらの本では、
2種類の読書方法が紹介されています。

ビジネスに関する本の読み方

教養書、
リベラルアーツに関する本の読み方。

この2種類です。
早速見ていきましょう。



読書術=速読?



読書術に関する本は
たくさん出ていますよね。

あなたも
なにかしら読んだことが
在るのではないでしょうか。


私もいくつか読みましたが、

速読であったり、
毎日○冊読める、
であったり、

読書術、
というと、

いかに多くの本を
効率良く捌くのか、
いかに吸収するか、
必要な情報を抜き出すのか。


などの内容が多いのが、
最近のはやりだったりします。


しかし、

本書はちょっと特徴的で、
そういった本たちとは
異なる読書術が書かれています。

効率よく読む。

というよりは、

何を読むのか、
どう読むのか、
どうやって選ぶのか、
メモの取り方とは。

という、

読書へのスタンス
が伝えられています。

個人的には
とても印象的でした。

仕事につなげる読書術
というタイトル通り、

ビジネス本の読み方や
おすすめ本など紹介されているのは
もちろんのこと、

それ以外に、
ビジネスと関係ない本、

例えば、
哲学や歴史
自然科学や医学などの

教養本、リベラルアーツ本、

を読むことをおすすめされていました。

これは驚きですね。


大概、
仕事に役立つ、
仕事に活かす、
ビジネス用の読書術ですと、


必要な知識、スキル、
を手に入れる、
効率よく学ぶための
読書術を教えられているのですが、


関係ない本、
一見すると、
ビジネスに役立たなそうな
内容の本も、

積極的に読むべきだ。

とする本は
あまりないからです。


著者いわく、
ビジネスだけの知識ではなくて、

自分のビジネスの
専門外の知識や教養を身につけてこそ、

新しい視点で
ビジネスを見ることができる。

新しい発想で
仕事に活かすことができる。

そうすることで
他者と差別化することができる。

とあります。

著者も、
大学、大学院と
哲学科にて哲学を学び、

専攻は美術史、芸術理論、
を学んだそうです。

そこから、
電通や外資系コンサル企業、

現在は経営コンサルタントとして
独立して活躍されています。

これはとても異色ですよね。

だいたい、
コンサル系の方は、

経済学、経営学、
MBAなどを学ぶ方が多いですが、

そういった経歴でなかった、
だから、
他の人とは違う
道を歩むことができた。

と語られています。

イノベーションなどの
本を出したときなど、

ビジネス以外の知識や
ものの見方が、
とても役立った。

ビジネス以外の分野では
当たり前の考え方が、
ビジネスに応用、持ってきたときに、
新しい着想ですね。

などと言われたりした。

そういった経験から、
リベラルアーツなどの

一見すると
ビジネスに関係なさそうな
本や知識が人生には役立つのだ。

とお話されています。

なので、
本の読み方は、

ビジネス本の読み方、
リベラルアーツ本の読み方、

と2つに
分ける必要があります。


ビジネス本の読み方


比較的に
ビジネス本は短期的な読み方をします。

仕事に役立つもの、
ビジネスに深く関わる本。

いくつか基本書、読むべき本も
本書では教えてくれています。

そうした本は、

基本的なビジネス本を
何度も読み込む。
メモなどもしない。


目的地に向かって
必要な情報を取り出して、
使えそうなものを取り入れる。

マーケティング、人事、経営、コンサル、
ビジネス戦略、経済……などなど

必要な知識、
基本的に知っておくべきこと、
仕事に使う分野。

について、
原理原則、
基本となる本を何度も読む。

必要なところを取り出す、
また必要になったら読み返す。

使うために読む。

という感じですね。

基本書、原理原則の書いてある本を
数種類、少数を何度も読めばそれでいい、
のだそうです。


リベラルアーツ本の読み方



しかし、

教養書、
いわゆるリベラルアーツに関しての
本は読み方が全く異なります。


リベラルアーツ本は浅く広く、
自分の興味がありそうなものに
手を出していきます。

楽しいと思ったもの、
を重点的に読んでいきます。

専門性を高めるのですね。

リベラルアーツ本を読む際の
考え方として、

ジャンルを幅広く漁る、
とりあえず、どんどんと手にとって見る、

そして、興味がなければ読み飛ばしたり、
最悪の場合読まなくてもいいのです。

どんどんと次へ進んでいきます。

ビジネス本の読み方は、
目標のために必要なものを読む。

だったのですが、
リベラルアーツ本は
全く異なるのですね。

明日使う知識、
ではなくて、

将来的に専門性を高めるために、
種をまくような考え方です。

なので、
興味がありそうなものから
読んでいって、

気になったところ、
面白かったところを
どんどんとメモして

メモアプリ、ノートアプリなどに
保存していって、
いつでも検索したりして取り出せるようにしておきます。

なぜなら、
ビジネススキルなどとは違って、

いつ、どこで、どのように、
役立つのか、全く未知数だからです。

本当に、長期的にみて
後々、あれが役に立った、
考え方が変わった。

などのために読むのです。

そのために、

自分が興味がある分野でなければ
続けられないですし、

本当に血肉となって
吸収することは難しいのです。


興味が無いと吸収できない


私にもこうした体験があります。

例えば、
興味がない分野ですと、

これからの時代だと、
宇宙産業などの知識があった方がいい。

などと言われたりしても、
私は理系でないので、
興味がわかなくて、
買っても挫折したことなどあります。

これが必要だからやらなければならない。

ですと、
続けられないですし、
頭にも入ってきません。

自分が携わっているビジネスですと、
知らない。

では済まないので、
必要な知識は得た方がいいですが、

将来的に自分の肥やしとするために
本を読む。

という目的であれば、
必要性も薄いので
無理をして取り組まなくていいでしょう。

それよりも
自分が興味の湧く分野で
10年後、20年後に、

ある分野の専門家、

その分野では
あの人が詳しい、

などと言われる
存在になったほうが
良いでしょう。

そのために、
自分がどんな分野に興味があるのか、
色々と手にとって見る。

面白かった、
学びになったところを
必ず読書メモに残して
取り出せるようにしておく。


知識を倉庫に入れるような
感覚で長期的に行動する。


まとめ:2種類の読書


読書には
短期的な読書と
長期的な読書とがある。

ビジネス本は
すぐ使う知識やスキル。

教養、リベラルアーツ本は
いつの日か長期的に見て、
役立つ内容、考え方。

これは倉庫へ入れて
長い目で見て役に立つ。

①ビジネス本
明確な目的地へ向かって、
真っ直ぐ進む読書法。

なんらかの目標に向けて、
読書をして情報を取り出して使用する。

②教養、リベラルアーツ本
ある意味では、寄り道に近いもの。
明確な目的地は無くて、

そこで見たもの、経験したものが
後々に役に立つことが在る。


寄り道が差別化をする。

他の人とは違う専門分野を持つことで、
将来的に役立つ。


どうしても、
読書、

特に
ビジネスに活かそうとしている人は、

どう役に立つのか。
これを読んでどうなるか。

という視座に
とらわれてしまい、

長期的な目線で読む読書。

をないがしろに
してしまいがちですね。


また反対に、
長期的な読書だけして、
楽しんで終わり。

ということもあるので、

短期目線、
長期目線。

どちらも大切にしていきたいですね。

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