ビーチホワイトクラブの頃。
私がまだ独身だった昔のこと。当時住んでいた街の海岸線沿いに「ビーチホワイトクラブ」というお洒落で小さなレストランがあった。その名前の通りに、白くペイントされた古い木造建てで、窓からは海が見えるとても素敵なレストランだった。
そのまわりには何も無く、古い民家がいくつかあるだけで、その白いレストランだけが、まるで海辺に忘れられたみたいにポツンと残されていた。でも、それでいて清楚できれいな女の子みたいにとても目立つ存在だった。
あの頃、僕はよく休日の晴れた午後には、時間があれば