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当たって砕けろ

先日の試合、1-1 (PK3-4)で敗北。
都大会目前での夏の選手権敗退となった。

結局、目標としていた夏の選手権までのレギュラー入りも果たせず。
実質的な引退となる。


試合は延長戦後半2分から出場。
出場時間は僅か3分。

それでも一度シュートを打つシーンは作った。

しかし、そのシーンで味方とお見合いをしてしまい強く蹴ることが出来ず、相手GKに止められてしまった。

蹴る直前、味方に「スル―」と言うことが出来ていればお見合いもせずゴールネットを揺らすことが出来ただろう。

現に自分より味方の体勢は明らかに悪かった。

しかし、それでも「スルー」とは言えなかった。
言えなかったというよりも怖かった

「スルー」と一度言ってしまうとその瞬間、その後のプレーは自分が行う義務が100%生じる。
勿論そのプレーの結果にもだ。

僕は、「自分が蹴ってその結果の責任を100%取る」という行為を怖がって「スルー」の一言が言えなかった。

責任を取るという行為は自身の行動の結果に対して自信を持っている必要がある。

このシーンに関しても同じだ。
シュートを打って決めきる自信がなかった。


試合はその後PK戦に突入した。

この時、僕はまた怖がった。

PKを蹴る事を怖がった
僕は8番目のキッカーを選んだ。

試合終盤に途中出場したにもかかわらず8番目のキッカー。
そうそう順番が回ってくることはない。

結局、4,5番目のキッカーが共に外し、夏の選手権敗退となった。

外したのはチームを牽引してきた奴らだった。
これまでの努力が重圧となってしまい外してしまったのかもしれない。

チームを牽引して来た存在がミスをしたとき、牽引されてきた側が彼らを引っ張ってあげるべきなのにそれが出来なかった。

長時間出場し疲れ切っていた彼らの代わりにはなれなかった。


結局は僕自身、最も不足していたのは「自信」だったのだと思い知らされた。

監督からは何度も「自信を持て」と言われてきた。
前日の練習でも言われていた。

しかし、何も変わらなかった。
変わろうとしなかった。

「自信」を持つためには日ごろからの成功体験が必至だ。
それ即ち普段の練習における成功を意味する。


冬の大会敗退、普段の練習から全力投球していくことを決心した。
逆に、その努力が出来ずチームの足を引っ張るようなら高校サッカー部進級辞退したほうがいいと考えていた。

しかし結局、僕は冬の大会敗退時に建てた
「夏の選手権までのレギュラー入り、出来なければ高校サッカー部進級辞退」
という目標に対して、練習で全く努力をしてきていなかったことに気付かされた。

全力投球していれば確実にレギュラーは狙えただろう。

この6ヶ月間。何も変わっていなかった。


僕は今、記述した通り高校サッカー部進級辞退するつもりだ。

ただし、大会はまだないわけではない。

高校サッカー部へ進級するかどうかは数週間後に迫る完全な引退後に時間をかけて考えればいいい。

今は中学サッカー部で杭を残さないよう努めるほかない。

残された時間は少ない。

もう遅いかもしれない。

でも、それでも、これまでの様に当たらず砕けるよりは、


当たって砕けたほうが絶対にいい。




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