まーくんのこと6 ごろんができなくなったこと-1

2018年5月17日に天国支部に異動になったまーくん。

保護犬なので、正確な年齢はわかりませんがおよそ15歳前後だったと思います。とくに病気もせず、穏やかな老犬ライフを過ごしていたまーくんですが忘れもしない2017年12月31日の夜、急に様子がおかしくなってしまいました。このことについて何度か軽く書いてきましたが、この記事ではもう少し具体的に書こうと思っています。

とにかく、私たち家族は困り果てました。どうしていいかわかりませんでした。まーくんがいなくなって半年以上たちますが、未だになぜあんなことになったのかがわかりません。まーくんに何が起きてるのか、どうしていいのか全くわからず、起きてる間はずっと検索ばかりしていました。この時に「秘密結社老犬倶楽部」というハッシュタグに出会い、色んなことを学び、本当に何度も励まされました。私も当時のことを詳しく書くことで、いつか誰かのお役に少しでも立てればいいなと思っています。

大晦日のあの日、私も兄も実家に帰ってきていました。

久しぶりに帰ってきた私はいつものように寝ているまーくんを撫でていると、フイに「ヤメテ」と言わんばかりに歯を少しこちらに見せるしぐさをしました。アレ、まーくんどうしたの?と両親に聞くと、「数日前からたまにそうするの、年が明けたら病院に連れていこうかなあ」とのことでした。また、数日前からまーくんは首輪をつけようとすると非常に嫌がるようになったと母は言ってました。部屋で過ごす分には必要ないので、その時も首輪をしていない状態でした。

また、年老いたまーくんは段差の移動が苦手になり、以前はソファの上を寝床としていたのですがここ最近は床に用意した寝床で寝ているようでした。

その晩、まーくんに大きな異変が見られました。

犬が寝ようとするとき、飼っているひとならわかると思うのですが、ベストポジションを探すようにして何度かぐるぐる回りながら納得した体制になったときにストンと腰をおろし、そのままゴロンとする…という一連の流れがあります。

まーくんも食事や私たちの周りをウロウロするのを終え、いつものように寝ようとして寝床でぐるぐると回っていたのですが、そのぐるぐるがやたら長い。ずっと回っていました。そしてようやく腰をおろしたかと思ったら…落ち着かない様子で、また立ち上がる。またぐるぐるまわりはじめる。

そこからまた腰をおろして…ごろんしたかと思ったら、今度はビクン!と身体に何らかの反応を示し、ゴロンと反対方向へと転がってしまいました。

転がってしまったことに驚いたまーくんは、ややパニック状態になり、私たち家族も慌てながら彼を落ち着かせました。その時、体に触れた際に牙をこちらに向けガルルルと唸りはじめました。これは「イヤだ。触らないで」のサインのように見えました。

そこからまた、まーくんは何度もぐるぐるを繰り返すのですが、少しの間、腰をおろすだけで全く「おすわり」や「ごろん」の体制をとらなくなってしまいました。本犬は「ごろん」をしたい様子だし、チャレンジするのだけど、何かが気になるようですぐに立ち上がったり、転がってしまうばかりでした。

それが一晩中続きました。

それからまーくんは、ごろんをすることを諦め、ぐるぐるとリビングを歩き始めました。

私たち家族はまーくんを支えようとしたり、抱えて横にさせようかと試みるのですがまーくんはそれを非常に嫌がり、今にも嚙みつこうとしてきました。いずれにせよ、少し床に腰を下ろした体制になったとしてもまたすぐに立ち上がりとにかく歩き続けました。

元旦の朝、当時かかりつけだった動物病院は開いていたので、すぐに見てもらおうと思いました。そのために首輪をつけようとすると、まーくんは牙を向けてきました。この状態で車に乗せれるとは到底思えませんでした。今までまーくんは私たちの言うことを本当によく聞いてくれたので、こういう時にどうすればいいのかわかりませんでした。彼を入れるようなケージや、噛まないようにする口輪などは用意しておらず、何よりも恥ずかしながら、今にも嚙みつこうとしてくるまーくんどう対応していいのかわからなかったのです。まーくんは大きめの柴犬です。彼が本気を出したら、私たち家族は大怪我をしてしまうでしょう。私はこのことについて、今でも本当に後悔しています。これは飼い主としてあまりに無責任な状態でした。

私と父だけで動物病院に行き、まーくんの様子を撮った動画を見せました。先生も、もちろんこれだけではよくわからないけれど、もし何か痛みを感じて体を思ったように動かせないのであれば痛み止めを処方してみましょう、とのことでした。ですが残念ながらこの痛み止めはとくに効果が無く、まーくんは依然としてぐるぐる歩き続けるのをやめませんでした。たまに腰をおろうそうとするのですが、すぐにやめて、また歩き続けるのです。それがまた一晩続いてしまいました。

私も一晩中、どうすればいいかを考えました。まーくんを病院に連れて帰ってくれるのを手伝ってくれる病院はないか…暴れるまでに嫌がる犬を一緒になんとか診てくれるような病院はないか…噛み付いてくる犬の対処法…おすわりしなくなった犬の原因とは…

次の日、もう一度、朝一番にかかりつけの病院に父と相談に行きました。その時に、アセプロマジンという鎮静剤を飲ませてみてはどうかと提案されました。認知症による夜鳴きや暴れてしまう時に処方する薬とのことでした。この薬については私もたくさん調べましたし、考えました。医療に携わる父ともたくさん話し合いました。また次の記事でこの薬とどう付き合っていたかを書こうと思います。結果的にまーくんはこの日からずっとこのお薬のお世話になりました。

まーくんほどの体重の犬で8−10時間ほど寝てくれる薬の量と、お腹がいっぱいの時は効き目が遅くなるので食事をとる前や、とって少ししてから飲ませてみてくださいという説明を受けました。

その夕方、アセプロマジンを飲んだまーくんは20分ほどぐるぐると部屋を歩いたあとにゆっくりと体を倒し、ぐっすりと眠ってくれました。私はあの時のホっとした気持ちを一生忘れることはないと思います。

これがまーくんの不思議な症状の始まりでした。今回はこのへんで終わります。

* まーくんの不思議な動作や症状について、文章では説明しきれないことが多くあります。もし、この記事を読んで「うちの子と同じ症状かもしれない」「もっと詳しく教えてほしい」という方がいらっしゃれば、いつでもご連絡ください。

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Eika

まーくんのこと

2018年5月17日に永眠した愛犬、まーくんのことを書いています。
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