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【読書記録】日本の「英文法」ができるまで- 斎藤浩一 著




英語教育で扱われている英文法が、どのような過程で私達に馴染み深い「英文法」になったかを辿っています。英語圏における英文法が学問や体系として確立し、のちに蘭学経由で日本に入ってきた英文法。蘭学から英学へ、そして英学から英語教育へ、という道は先人の苦労と努力によって切り開かれていきました。

黎明期には英語話者を対象とした輸入英文法書が使われましたが、それがいずれ日本人向けの英文法となり、エリートの英文法から学校教育での英文法となったわけです。

100年近く前でも「英文法は必要か否か」や「実践的な英語とは何か」が議論されており、最終的には英文法も実践的な英語も必要という事が結論付けられました。

しかし今の英語教育や「英語熱」を見ていると、先人の英語学者が持っていた信念や価値観をもう一度見直すのも良いかと思います。

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