癒されていく過程でよくある無気力
副腎疲労を疑うクライアント様が、結構な頻度で口にする言葉があります。
「私の人生、本が一冊書けるほど色々ありました。」
私も言ってましたよ、「本一冊書ける。」って。
副腎疲労では低血糖でアドレナリンの影響を受けているので、人生がジェットコースターになってしまいがちだからなのです。
このような人生が5年10年20年と続いていた方が、低血糖を起こさないようにして行くことでアドレナリンの影響が解けた際に感じるのが、
「毎日感情がフラット。」
「心も体も楽。」
といったものであり、そんな日々が継続することで、
「あれ?こんなんでいいの?」
「なんだか刺激が無さすぎる。」
「つまんないかも。」
「何だかやる気が起きないんですけど。」
「人としてダメになる気がする。」
となって行きます。
この一見無気力な期間は、アドレナリンドーピングから離脱するときのいわば「離脱症状」みたいなものなんです。
ここで変に何かやろうとせずに(脳に騙されずに)過ごしていくと、その穏やかな日々に違和感なく馴染むことができます。
クライアント様に「平和すぎて不安なんです!」と言われたことがありました。
脳は状況の変化を嫌うと言われていますよね。
極端な例で説明すると、今不幸の中にいる人いて、確実に幸せになる道がわかっていても、その確実に幸せになる未知の道を選ぶより、不幸のままの変わらない毎日の方が安心なのでそちらを選ぶと言うものです。
これが人間の脳の性質なのですね。
だからずっと波瀾万丈な人生を歩んでいた方が、突然起こった平和な毎日に不安を感じてもおかしくはないのです。
副腎疲労の内はコルチゾールホルモンをうまく出せないことも関係していますね。
コルチゾールも出せない、それなのにアドレナリンも出さないとなると、無気力になってしまうのだと思います。
この段階ではもう「運動」です。
サプリを補助として使うこともありますが、運動でコルチゾールホルモンレベルを上げたり、成長ホルモンを出したり、交感神経を健康的に活性化させたりが必要です。
今の日本人、全然平和ボケしていませんよ。
ナニカとずっと戦っている人が多いです。
海外の心理を扱うセラピストの書籍で、
「あなたの人生がつまらなく感じた時、あなたは癒されています。」
という文章を見つけた時、膝を打ちました。
やっぱりか!
平和ボケしましょう。
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