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SIADAY2〜デザイン思考ワークショップ

10月26日のSIADAY2はビジョンワークショップに加え、デザイン思考ワークショップが行われました。

デザイン思考ワークショップとは、端的に言うと、自分の思考を整理するワークショップのことです。

主にやったことはこんな感じ
・感情曲線(自分の振り返り)
・「WHY」(原体験)の掘り下げ
・課題の明確化[解決したい課題←その理由(原体験)]
・考察とインタビュー
・人に伝えるためのスキット(寸劇)つくり
・フィードバック

私の人生振り返りはこんな感じ[感情ポイント-10~+10]

画像1

1歳〜12歳
西和賀のいいところを聞いて育つ[感情 8]
(両親は西和賀が好きでやってきた移住者)
13歳〜15歳
同級生が地元をよく言わないことにショックを受ける[感情 -3]
16歳〜18歳
自分が西和賀町に育てられたことを自覚。将来は地元に貢献したい[感情 5]
19歳〜20歳
地元の大人に失望[感情 -8]
21歳〜25歳
地元の可能性に気がつく[感情 6]
27歳〜28歳
住民の当事者意識の薄さに失望[感情 3]
現在
独立[感情 7]

といったところでしょうか。

原体験を掘り下げていくと

◯心がときめいたこと
自分が心から「いい」と思えたことを共感してもらえた(故郷の風土、自然)
◯つらかったことは?
地元の大人が自分たちの暮らしに自信や誇りを持っていなかったこと
◯理不尽に感じた(問題意識を持った)ことは?
自分の子供はおいておいて、誰かに身近な課題解決をさせようとしたとき(あるいは諦めていたとき)

この辺りの作業はとにかく直感でスピーディーに書き出していくとが求められます(感情曲線5分、WHYの掘り下げ3分)。あとでわかったことですが、そのことがやがて即興で人に伝えるということに繋がるからです。

他の方の曲線をみたわけじゃないですが、人によっては上がり下がりが激しい人もいれば、同じように線が続いている方もいたようです。

それを踏まえて課題の明確化というワークが始まります。

解決したい課題(やろうとしていること)←その理由(原体験)を短い時間(3分)で書き出します。これはどちらからでも構いません。

自分の場合

解決したい課題
地元の人が自分たちの生き方・暮らしに誇りや自信を持つこと
暮らしている人の当事者意識を取り戻す
その理由
地元で働き始めたとき大人に覇気がなかった(「町から出ればいいのに」「その給料じゃ生きていけない」)
↑次の世代に繋がらない

もっと丁寧に考えればいろいろ出てくるのでしょうが、とりあえずここまで。

続いて観察とインタビューのワークです。

これは相手から共有された原体験、解決したい課題を踏まえ、相手の本音(インサイト)を引き出す質問を考える作業です。

相手の発表を聞きながら、または目を見ながら、相手が本気かどうか、またはどんな言葉を喋っている時に語気が強まるかを観察しながら相手の本音を聞き出す質問を考えていきます。

例えば、自分の場合は

「知り合いから見たあなたはどう見えますか?(客観性)」や「自分が生きているうちに解決したいですか?(使命度)」を聞きました。

ペアワークで3分ずつ交代で行われます。

このワークから、相手がどのような人なのか、また相手が疑問に感じているポイントがなんとなく見えてきます。表情や目の様子も参考になります。周りから認められている印象を語っている時の目の様子、「自分の子供」というワードからくる使命感的なもの。どんな表情でどんなワードを使えば響くのかがとても勉強になりました。

そして、最後にテストが行われました。

これは人に伝えるためのストーリー(脚本)をつくる作業です。そしてそれを演じるとこまで行われます。

WHY(解決したい課題・ニーズは?)、WHO(誰に?)、WHAT(何を?)を5分で書き出し、その後寸劇形式で発表です(えー、まじで!)。

短い時間(5分)で書き出し、発表も短い時間で行われるため、頭の回転をフル稼働して考え、実行します。

どんなワードを使えば相手の印象に残るのか、課題を解決したい理由がきちんと伝わるか、対象は明確か、この辺りを抑えながら寸劇を考えるのはとても難しいことでした。

自分の場合

WHY
暮らしている人たちの自信がない、当事者意識が薄い(誰かがなんとかしてくれるだろう)
WHO
暮らしている人たち(自分たちが幸せになれない理由を他人のせいにしてしますう人たち)に対して
WHAT
こういう生き方・暮らし方なら楽しそう
身近な課題があるってこんなに豊かじゃんん
過疎の村に暮らすってこんなに楽しい

これらをまとめ、それぞれの役割になりきって劇をしました。
緊張はしましたが、短い時間でどうやって伝えるかを真剣に考えるため、かなり必死です。

やってみての感想は、言葉選びをきちんとしないと相手に伝わらないということ、またそのためには身振り手振りが重要になってくるということです。

他の方の発表はどの方も素晴らしく(演技も上手)、ただただ感心するばかりでした。

また、その短い発表のあと、フィードバックも送らなければならず、見る方も真剣です。発表者が何を誰になぜ伝えたいのかを見聞きし、相手に感想をおくります。これも難しいワークの一つでした。しかし、集中力が要求され、的確にフィードバックを送るというワークはシンプルな言葉選びに繋がってくると思いますし、自分への気付き・学びに繋がります。

等々、以上がデザイン思考ワークショップでした。これは2人一組いればできる作業なので、自分を振り返るときとかにも役立ちそうです。

講師の方から言われたのは、こういうワークはとにかく数をこなすことだということです。とにかく回数を重ね失敗しても修正を繰り返し、本質に迫っていくということ。

すぐにでも取りかかれると思うのでぜひやってみてください。

zen

追記
感情曲線で自分の振り返りをしていて共感した記事があったのでシェアします。
自分たち大人はどうだろう。こんなふうな会話をしていないだろうか。その何気ない会話で若い人たちは傷ついているのかもしれない。





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