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ワインブックレビュー 『日本ワイン紀行』07


発行所:株式会社 飯田 発売:BASE
2020/06 春号 42p 880円(税込)

飯田グループ(大阪にある「酒類」に関して、原料調達・加工・製造・流通の様々な事業を展開している企業)が発行している小雑誌。
日本ワインへの注目は益々高まっているが、情報は極端に不足している、日本ワインへの理解の向上のために、各ワイナリー様を丁寧に取材し、情報を伝達することで、日本ワインの更なる拡大、業界の発展に貢献するという志の高い雑誌です。
ただ飲んだくれているだけの私とは違うのである。

2018年12月1日冬号から発刊。1年に4回の季刊誌。
内容としては
●ワイナリー訪問
●つなぐ〜日本ワイン×店×人〜
●JOURNAL OF JAPAN WINE
●特集

となっており
●ワイナリー訪問
ワイナリー訪問も表層的な質問ではなく、地質や土壌、ブドウ畑を取り巻く環境や栽培や醸造の細かいところまで聞いていて、初心者には難しい内容などもあります。
私なんぞは初心者なので、「へぇ、そうなんだ!」という感想ですが、専門家の方がみたら参考になることが多いと思います。
●つなぐ〜日本ワイン×店×人〜
飲食店やレストラン、酒店やワインショップなど、規模の大小に関わらずに、全国の日本ワインに注力している、さまざまな店を紹介してます。
読んでいると日本ワインを売るのは大変だろうなぁ!と思いました。
●JOURNAL OF JAPAN WINE
遠藤利三郎氏や川邊久之氏、森覚氏やシャトー・メルシャンのワイナリー長など、日本ワインにおけるキーパーソンとも言えるような人に。話を聞くというものである。
●特集ページ
vol.01は第31回山梨ヌーボー祭り
vol.02はワインツーリズムやまなし2018秋
vol.03は地理的表示「山梨」シンポジウム2019
vol.04はおおさかワインフェス2019、「日本ワイナリーアワード2019」発表
vol.05は日本ワインコンクール2019 表彰式・公開ティスティング
vol.06は早稲田大学オープンカレッジで日本ワイン講座 前編
vol.07は早稲田大学オープンカレッジで日本ワイン講座 後編
とバラエティに富んだ特集を組んでいます。
日本ワインに興味がある。
日本ワインをこれから深く知りたいという人にオススメです。
内容は、専門的かも知れませんが、理解できるようになれば楽しいものです。
毎月ではなく季刊誌なので、ゆっくり読んで、日本ワインについての理解を深めるには良いでしょう。
定期購読すると送料(1号につき110円)が無料になるそうです。
ワインのマガジンというのはムズカシイ。初心者向けかマニア向けかの2極化になってしまう。

初心者向けのマガジンというのも必要ではあるが、やはり、知識より実践だよなぁというのが私のスタンスで、1冊の本を読むのと5本のホンモノのワインを飲むのと、どちらがワインについての理解度が深まるのかと言うと、まずは飲んだ方が良い!というのが実感である。
日本ワインをある程度飲んだ人が、ワンランクアップ(ランクアップしても良い事があるのかはワカラナイけど、そもそもランクなんてあるのか?)するのに読むべきなのが、この雑誌ではなかろうか。
日本ワインラヴァーの中級者、上級者になりたい人には『日本ワイン紀行』を読むべきだと思います。


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