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卒業式の歌詞スライド

卒業式のシーズンです。
卒業生にとっては最後の行事で、感動的な式になるように、準備を抜かりなく行っていきます。

ところで、コロナ禍が明けたことで、式歌の歌唱も復活しました。
「仰げば尊し」を歌う学校はもう無いと思いますが、今の定番だと「旅立ちの日に」「絆」あたりでしょうか。

いつの頃からか、会場にプロジェクターを設置するようになると、式歌の歌詞を投影するようになりました。
その時に、無性に気になることがあります。

それは、スライドを切り替えるタイミングです。

自分が担当するときは、基本的には1小節前に切り替えていました。
1小節前に前のスライドの歌詞が残っている時は、最後の歌詞を発音したらすぐ切り替えていました。

声を出すためには、まず息を吸わなくてはいけません。
歌詞を確認してから息を吸い、口形も意識しておかないと、最初の音をきちんと出すことができません。
そのためには、1小節前には出だしの歌詞がわかっていたいです。

でも、これで怒られたことがありました。
「スライドが切り替わったら歌い始める。」と思っている生徒が多いから、タイミングが早すぎるというのです。

確かに、スライドを切り替えた2拍目に声を出している生徒がいました。

スライドが切り替わった瞬間に声は出せないでしょ。
歌詞がわかってないと息が吸えないでしょ。
模造紙で練習している時は最初から歌詞が見えているでしょ。
カラオケでも先に歌詞が表示されるでしょ。
慣れれば覚えるのでは?。
指導の問題では?。

立場上そうも言えないので対策を考えました。
画面切り替えの時にフェードのアニメーションを入れてみました。
すると、歌える生徒は問題なく歌えましたが、「だんだん文字が濃くなると、どこで歌い始めればいいのかわからない。」と言ってくる先生がいました。

結局その時はアニメーションを入れずに、1小節前の3拍目で切り替えていました。
「まだ早い。」と言われましたが。

大学生の時、先輩でカラオケや着メロのMIDIデータを作るバイトをやっていた人がいました。
CDを聞いて耳コピして楽曲データを作る作業と、歌詞の字幕の色をタイミングよく変えるよう編集する作業がありました。
そのときに、知らない曲だと字幕の色を変えるタイミングが難しい、と言っていたのを思い出します。
また、以前、自分でAdobe Flashを持っていた時、校歌のカラオケを作ったことがありました。
そのときも、歌いやすいタイミングで字幕の色を変えるのは難しいなと思いながら作っていたことを思い出します。
字幕に変なこだわりを持っているのかもしれません。

自分は今年度は卒業生の介助に付くのでスライドの操作には携わりません。
でも、自分が担当になった時は、懲りずにまた1小節前に切り替えるのだろうなと思います。


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