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ショートストーリーを執筆して、読者のままでは気づかなかったことに気づいた

とてもリアルな夢を見ました。 場面設定も登場人物もリアル。感情までくっきりしていて、目覚めたときに夢かうつつか分からなかったほど。

しかも他界した祖母が登場したので、夢でも嬉しかったのです。

まるで祖母からのメッセージのようでした。
言葉にして書きとめたいと思い、ショートストーリーにつづったのです。

「月と過客 #ショートストーリー

私は、ほとんど夢を見ることはありません。
夢でも、祖母に再会したのは数年ぶりのことでした。

おばあちゃん子だった私。
なのに最初、祖母だと気がつきません。
立ち去った後にはじめて、祖母だったと気づくのです。

夢から目覚めた後の感触は、後悔より嬉しさが勝っていました。 言葉に残しておきたいと思ったのです。

とはいえ、展開は奇想天外。当初は日記として書きとめたにすぎません。

自分でもしっくりとせず、そうだ「短編小説」という分野がある!とひらめいたのです。夢の中とはいえ、自分にとっては実話そのもの。小説としてととのえてみると、細かいところは正直忘れていたことに気づきます。

自分なりに解釈し書き足す過程は、とても心地よいものでした。すると、登場人物一人一人の気持ちが際立ち、浮かび上がってくるのです。

私の気持ち
お客さんの自分勝手さ
奥から出てきて静かに場をおさめる社長
駆けつけてきた祖母
そして、かつての子どもだった私

執筆した内容は、私にとって9割実話です。忘れてしまった部分は、登場人物が補足してくれました。書きながら「この人はきっとこう思ったに違いない」と確信できます。登場人物の人生を、一人一人なぞらい直す感覚でした。

小説を書いてみてはじめて、著者は「登場人物みんなの人生を、追体験できる」と実感できたのです。その後の推敲も楽しくて、あっという間でした。

私自身、小説を書くなんて果てしない。
そう思っていました。

ゼロから立ち上げるなんて、まったく想定もつきません。ですが実体験をベースにするなら、書けるのです。

これまでnoteで、たびたび日記やエッセイを執筆してきました。今後は、その選択肢の中に「短編小説」を加えてみたいと思います。登場人物のセリフや立ち振る舞いを思い起こす過程は、とても楽しい時間でした。

おかげさまで、フォロワーさんはじめ皆さまに読んでいただき、とても嬉しく思っております。小説についてはまったく素人ながら、作品が読まれるしあわせを実感することができました。ありがとうございます。

ショートストーリーですので、ぜひご一読くださいませ。https://note.com/elisa_trails0315/n/n11000a314a5e

ご感想もお待ちしています!

※タイトル画像は「tama3ro」さんにお借りしました。ありがとうございます。


(追記)
看護師として、私は多くの方々と関わってきました。印象的なエピソードをエッセイにと思って執筆にチャレンジしましたが、これまで一編も書き上げられません。相手の立場に遠慮することが多かったのです。思い切って「短編小説」を書く方向へと、道を切り拓いてみたい思います。2024年の目標の一つにしますね。新たな選択肢、とても楽しみです。引き続きまして、どうぞよろしくお願いします。

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