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えるあき
2023年8月3日 21:14
人生ではじめて経験した別れは、実父と離れ離れになった日なんだろうけど、実感としてあるのは6歳の頃だ。ゆみは幼稚園の時の友達で、彼女は私の人生最初の親友だった。私が好きな男の子にプレゼントするどんぐりを集めていると、私以上に集めて「あーちゃん、これもあーちゃんが拾ったんだよ」と言って渡してくれた。家が近かったので幼稚園が終わるとどちらかの家で遊ぶのが日課だった。彼女の家で遊ぶと必ず家まで
2023年6月10日 22:48
母になるとちょっとやそっとじゃ負けなくなる。台所で子どもたちのギャーギャーとした騒ぎをBGMに台所を片付ける。ふと、静かになり「やっと静かになった」とサクサク洗い物を終わらせ、洗い上げたものを拭いて片付ける。「さ、公園にでも連れて行くか」と振り向くと、ティッシュが全部出されていて、切り刻まれた折り紙の海の中、DVDをかじる次女。脇では、壁にシールを貼り付けている長女の姿が広がる。更に時を戻
2023年6月7日 23:03
いつから吸い始めたのか覚えてないけど、長いことたばこを吸ってた。多分憧れとか「っぽさ」とか、きっかけはそういう陳腐なものにすぎない。最初はちょっとした興味だけだった。でも、吸い続けることを後押ししたのは「17歳のカルテ」だった。遅れてきたモラトリアム期にワサワサしていた私には、劇中の彼女たちの葛藤が愛おしかった。長女の不妊治療、聖なる妊婦を夢みてたので禁煙を決意した。暮せども暮せども生理が
2023年6月5日 20:22
「京都慕情」が沁みる年齢になってきた。渚ゆう子の角のある高音が私の胸にグッとくる。夫との揉め事はこれまでも幾度となくあった。笑い合って終えたことも、泣いて咽び泣いて終えたこともある。12年一緒にいればそれだけ多種多様ないざこざの終焉を迎えるわけだ。最近またいざこざしてる。今回は私が1人で抱えて、私が1人で手放すモノ。これははじめての経験で、1人で泣いたり笑ったり、蔑んだりしてる。まあ内容は