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パニック障害が治った理由

去年、パニック障害になって10年も苦しんだ挙句治った記事を何回かに分けて書いたけど、その時はなぜ治ったのか明確に解っていなかった。

でも、今、突然わかった気がした。つまりはこうなのだ、、

私はパニック障害だろうが何だろうが自分のしたい事が出来ない状況の方が嫌だったのだ。薬を飲んでも辛くてもパニックで何も出来ない状況よりはマシだと思った。だから、治ったのかも知れない。つまり、パニック障害よりも何も出来ないまま死ぬ方の恐怖が勝ったのだ。

パニック障害の時、私が憧れた事、、

普通に外食したい、普通に映画に行きたい、普通に運転したい、普通に遊びに行きたい、普通に仕事をしたい、普通に子供と出かけたい、普通に人と話をしたい、普通に温泉に行きたい、普通に講座とかに通いたい、普通に演奏会に行きたい

「普通」に酷く憧れた。だって、本当に普通の事が出来なかったんだもの。でも、最近気づいた。

普通の生活を送れない間に時間だけはどんどん経っていって、砂時計のように人生の時間はなくなっていく。事実、30代の頃の私は何も出来ないまま、気づいたら体だけ衰えた40代になった。

悲しかった。もう人生の折り返し地点はすぎている。下手したら何かの病気になって後10年も生きられないかも知れない。ある日突然死ぬかも知れない。なのに、パニックのことばかりずっとなやんでいるなんて、なんて無駄なんだろう?

薬を飲んでいる間は不安があろうが発作は起きないとどこかで書いていた。だったら、起きない発作を気にしてずっと引きこもっている自分は何て無駄なことをしてたんだろうと思った。事実、私は薬を少量に減らしているときに青春18きっぷで片道8時間もJRに乗って貧乏旅行したり、隣県に苦手な運転で遊びに行けたのだ。なのに、まだ出るかどうか解らないパニックを気にしているのがおかしい気がした。

そして、少しづついろんな事ができると凄く嬉しくなった。

夢に見た、子供を連れて他県へ私が車の運転をして遊びに行く事。

夢に見た18きっぷ貧乏旅行を子供と一緒に行く事。

夢に見た、普通に演奏会やら映画館、病院、美容院、逃げられない場所に行く事。

いま、全て出来るようになった。とても嬉しい。だけど、はたと気づいた、、普通の人が普通に出来る事を私は10年以上苦しみながらやっていた。そして、若さだけ吸い取られて無駄時間を過ごした。凄く悔しくなった。

だから、これからは今までの人生を取り返すべく色々楽しもうと思う。死ぬときに「パニックのせいで楽しめなかった」ではなく「パニックもあったけど、尚楽しかった」と言える人生にしたい。

「もうこれで良い」と思える死に方になるように、毎日毎瞬、後悔しない生き方をしていきたい。いつか死ぬその時までは足掻いて足掻いて足掻いて足掻いて生きていこうと思う。

40を過ぎると途端にパニック障害が減るというのはもしかしたらこの事に気づくからかも知れない。何にしろ、いつか必ずみんな死ぬ。もれなく死ぬ。だったら怖かろうが何だろうがお迎えが来るまではひたすらに生きるしか無い。生きて生きて生きて生きていきたいと思った。

そして今、やりたい事

・陶芸にチャレンジ
・猫を飼う
・他県に高速で遊びに行く
・友達と遊ぶ
・もっと仕事して稼ぐ
・絵本で人気作家になる
・金を貯めて海外旅行

人生は自分の思っている通りに展開している。私は今を、これからを楽しもうと思う。

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