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真実

真実ってなんだろ。

10年前にSPECというドラマがあった。いろんな意味で魅力的で、今でもアマプラに出ると見返しちゃうドラマの一つなんだけれど、その中にあった「真実なんてものはないんだよ」っていうセリフが10年間、ずっと頭に残って離れなかった。「人に記憶された瞬間から変質していく」という言葉も。

事実(客観的な事柄)、真実(主観的な事柄)っていう使い分けがされるけど、実はこの境界線も曖昧じゃないか。人が体験することである以上、物事って起こった瞬間から事実から真実になるんじゃないの?その人がどんな風に意味付けるかによって、どんな風にも捉えられる。意味付けによって、100人いれば100通りの真実になるわけで。

仕事柄、データ、ロジック、ファクトに基づいて・・・という思考は基本なのだけれど、人の主観を逃れることはできない、という基本だけは忘れないで扱うようにしないといけない。それに、自分同様、他の人もその扱いを間違うことがある。それに対して寛容であることも必要。未知の感染症、気候変動、これから私たちに起こりうる様々な事象に対するスタンスとして、身につけておかなきゃな、と思う。


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