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お母さん、頑張り過ぎなくても大丈夫

こんばんは。
久しぶりにnoteを開きました。

最近いろいろありましたが、これまで自分が歩んできた内容を綴る事もやってみようと思います。

これまで、何か役に立つ情報を書かなきゃ!と思っていました。
コーチングをしているから、コーチらしい内容を書かなきゃとか思っていたし。

今日は最近思い出したことがあるので、それを書いてみようと思います。

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今から20年前ぐらいのこと。
子供達は当時幼稚園の年長と年少でした。

私は春に保護者会の会長になり、意気揚々としていました。
こういう役をするのは、どちらかと言うと好きな方でしたから。

そして役割があると安心する、と思っていました。


やる気満々で引き受けた会長でしたが、夏ぐらいだったかな?と思います。正確な時期はもう覚えていませんが、私は3人目を妊娠しました。

妊娠が分かった時は嬉しかった、けれどモヤっともしたんです。

それはなぜか?

会長を引き受けたのに、このままお腹が大きくなったら最後まで全うできないかもしれない、会長を誰かにお願いしなくちゃいけない。
一旦引き受けたものを誰かにお願いするなんて、そんな中途半端で迷惑なことはできない、と当時本気で考えました。


そして私が出した決断は

「誰にも言わずに黙っておこう」でした。


私は、何かまずいと思うと隠します。
隠して隠して隠しまくります。

でも、往々にしてそれは他の人にバレるんですけどね。

そんな人生を繰り返していたので、今回もそれをするという選択をして、妊娠したことは保護者会の役員さん達には内緒に。


でも夏祭りの準備だったかな?忙しくなってきた時に出血して、切迫流産となり安静にしておくように、と言われました。

だけど自宅で安静にしている時、お腹の痛みがひどくなり、今でも忘れる事はできません。トイレに行った時に、便器の中にごろっとした塊が落ちたのが分かりました。

その時の私は、へんに冷静でした。
あー赤ちゃんは、もうお腹の中にいないんだと。

それから産婦人科へ行って腹部エコーをしてもらうと、やはり赤ちゃんはいません。

もう頭の中は真っ白。
私は赤ちゃんを殺してしまった、その言葉が頭の中を支配していました。

その日は食事を摂っていたので麻酔をすることなく、搔爬といって子宮の中を綺麗にする手術を受けました。

通常は麻酔をかけてする手術ですから、無麻酔はとても表現できる痛みではありません。

でも、私は赤ちゃんを殺してしまったから、その罰を受けなければならないと思い、痛みを我慢すると同時に涙がとまりませんでした。

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この一連の出来事の中で、私の心に何が起こっていたのか?というのは、とても重要な事だと感じています。

私は保護者会の会長として役割を果たせないと、私の生きてる意味がないぐらいに思っていました。


そのままの私ではなく、何かしている私じゃなきゃダメとの考えがあった。


お母さんとして、妻として、保護者会の会長としてetc、、、。

だからせっかくもらった役割を手放すことができなかった。

それと引き換えにしたものが、どれだけ大きいものか?を考える余裕がなかったんです。自分では気付いていませんでしたが、毎日いっぱいいっぱいだったんだろうなーと思います。

なんでそうなったのか?


それは、それまでの育てられた環境の影響です。

幼い頃から大丈夫?とか心配ばかりされたり、もっと頑張って!なんて言われて褒められなかったりすると、自分はダメな人間なんだと自信を失います。

それと母から「他人は信じられない、信じてはいけない」と繰り返し繰り返し声をかけられていました。

信じられるのは自分だけ、だから一人で頑張らなければならないと言われて育ちました。

だから誰も信じられず、母さえも信じられず、結局自分のことも信じられなくなりました。

だから孤独でした。気付いてなかったけど・・・

孤独の中にいたから、皆の中にいる為には、理由や肩書きがいると思っていた。それがないと受け入れてもらえないと考えていたから。

その気持ちが3人目を妊娠した時に大爆発しました。

ヤバイ!このままだと、私はこの中にいられないかもしれない。
勝手に想像して妄想して、不安に押しつぶされそうになる。


自分は〇〇があるから愛される、逆に〇〇がないと愛されないという思い込みがあると、自分の役割を演じることにコミットしてしまい、本当に自分の幸せに向かっては行動できない。

これは幼い頃から脈々と繰り返し受けてきた家庭での子育てによる影響が大きいと思っています。


今の私がこの時の私に声をかけるなら、

「大丈夫だから、妊娠したことを役員のみんなに伝えよう。それから一緒にどうしたらいいのか考えたらいいんじゃない?」

一人でなんでもやらなきゃが染み付いてて、そして結構やれるから厄介です。

今は、そんな風に思うことは、全くなくなったわけではないけど、頻度としてはずいぶん減りました。

同じように感じているお母さん達は多いと思います。
だけどお母さんがその人生を生きていたら、子供達は同じように生きてしまう。

お母さんが「幸せ〜」と思っているなら、子供も「幸せ」。

お母さんが「不幸せー」と思っているなら、子供も「不幸せ」と思う。

お母さんが自分を大切と思って生きるならば、子供も自分を大切に思うようになる。

私の場合は、この命を全うできなかった子供がそれを教えてくれたね、と最近になってこのことを話した方が言ってくれました。

あー本当にそうだと思います。
当時はそんなこと分からなかったけど、今だから分かる。

だからそれを伝えていかなきゃ。
まだそれに気づかずに、毎日頑張っているお母さんに。


お母さんの影響は大きいけど、抱え過ぎて頑張らないで欲しい。
もっと肩の力を抜いていい。
自分が考えているほど大変なことは起きないから大丈夫。

気楽に、楽しく、健全に。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
感謝して終わりたいと思います。


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