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【ドイツ暮らし】無賃乗車で捕まる話

先日、ドイツはやろうと思えば、無賃乗車できる!っていう記事を書いたんだが、


誤って無賃乗車してしまい、それが運悪くバレちゃったことがあるので、今日はそんな話を少し。










気になる方は、上記の記事を読んでほしいのだが、ドイツの駅には改札もないし、大きな駅でない限り駅員もいない。




だからPASMOとかSuicaみたいなカードもないし、バスや路面電車でも乗車券見せたり、乗車券を機械にかざす必要もない。




でも、当たり前だが乗車券は存在するし、定期だってある。




時折、車内で抜き打ち乗車券チェックがあって、その時に有効な乗車券とか定期を持っていれば良い話なのだ。




日本みたく改札があって、乗車券かざさないとゲートが開かない、みたいな感じであれば、乗車券は必要不可欠だが、



上述の通り、ドイツには改札がなくて、駅に入ればそのまま電車にも乗れちゃうので、日本の方からすると理解できないかもしれないが、乗車券を買うことをうっかり忘れたりしちゃうのである。(私だけ?)



例えば、持っていた定期が切れていたのに気づかなかったりとか、乗り換えミスして持っている乗車券の圏外に出る電車に乗ってしまったりとか。。。




どちらも間違いです!気づかなかっただけなんですー!っていう言い訳ができるのだが、



当たり前だが、乗車券抜き打ちチェックでミスがバレたら、そんな言い訳は通用しない。





私が、ドイツで一度だけ無賃乗車してしまったのも、我ながらうっかりミスをしてしまった時だった。





通勤途中でのこと。



当時まだコロナ禍で、毎日オフィスに通勤しておらず、ほぼ在宅勤務。




週に一回、オフィスでの業務をしに通勤していたのだが、週に一回のために定期を買うのはもったいないため、当時は回数券を使用していた。




ドイツには色々なタイプの乗車券があるのだが、私の住むエリアで発行されている回数券は10枚綴り。




一回一回切り離して使うのではなく、その都度駅に置かれた打刻機に回数券を入れて、打刻する。



回数券の所定の場所に打刻してあれば、有効な乗車券というわけ。




じゃあ、打刻するの忘れたら終わりだね・・・っと勘づいた方、その通り。





毎日、電車やバスを利用していて、乗車したら打刻!みたいに習慣化されていれば良いのだが、



当時の私のように、週に一回くらいしか電車に乗らないと、意外に打刻するのを忘れちゃったりするのだ。



当時、オフィスに到着してから、「あれ?回数券に打刻していない・・・」ってことに気づいて、冷や汗をかいたこともある。バレなくてよかったーっていう話なのだが。




だが、タイトル通り、ある時私は打刻を忘れ、運悪くそれがバレる。




数年前のことなのに、この時のことはよく覚えているのだが、、、、




その日も、オフィスで作業予定で、ちょうど同じ日に出社する上司とオフィスで軽くミーティングする予定だった。




そしてこういう日に限って、乗る予定だったバスが大幅に遅れていた。




いつも乗るべきバスがいくら待っても来ず、別のバスを使ってオフィスに向かおうと、ものすごい焦りながらいつもと違うバスに乗った。



乗車してからスマホで乗換案内をチェックしてみると、乗ったバスでギリギリ上司とのミーティングには間に合うと分かり、ほっと一安心していた時のこと。



一息ついてる私の目の前で、抜き打ち乗車券チェックをする光景が!!!





この時に思った・・・・「やべ、打刻してない・・・」











普通だったら、どうしようどうしよう!!!って焦って、今からでもこっそり打刻機で時間を打刻できないかなー(バス・路面電車は車内に打刻機あり)とか




今からこっそり有効なチケットを買えないかなー(バス・路面電車は車内に乗車券売機もあり)と色々考えたが、時すでに遅し。





あっという間に抜き打ち調査官は私の目の前に来ていた。



色々言い訳を考えたりもしたが、有効な乗車券を持っていないのは事実で、どんな言い訳をしたところで、アウトなもんはアウト。



だから素直に、「スイマセン、打刻するの忘れました・・・」と自供。




ここで意外にだったのは、抜き打ち調査官がそんな私を見て驚いていたこと。




なぜ驚いたかって、ドイツにいる人間は、この状況で必ずと言ってよいほど言い訳をする。




無理のある言い訳でもなんでもいい。




ひとまずこの状況を逃れようと悪あがきするのだ。





打刻機に乗車券入れたけど、打刻されてなかったとか、打刻したのに打刻した時間が薄くて見えないだけだ、とか、




あれ、チケット持ってたのに見つからない・・・有効なチケットを持っていたはずだから、私は無賃乗車じゃないわ!とか、




ほんと何でも良いのだが、彼らは言い訳をする。




それで一悶着起こしているシチュエーションを、これまでに何度も電車内で見かけてきた。




当たり前だが、言い訳したって無賃乗車である事実は変わらない。



罰金払う現実も変えられない。




できることは素直に「すいません、チケット持ってませんっ!」って自白しちゃうことである。




事実は変えられないから、言い訳する時間がもったいない。




だから、素直に過ちを認めたわけで、そしてそれに対して驚く調査官がいたわけである。




この時の私は、調査官からなんか厳しいこと言われるんかな、とか思ったけれども、




素直に謝ったからか、調査官は優しさ全開で、





「どうする?罰金は払ってもらわなきゃならないんだけど、ID見せてくれれば書かれている住所に罰金に関する書類を送るよ?」とのことで、





「IDもありますし、今現金でも払えます!」とこれまた超模範的な返答をしたところ、



現金で今払えば、無賃乗車したという情報がデータで残ることはない
(=IDを見せなくて良い)ということで、



別にデータが残ろうが残らまいが気にはしないが、この状況をできるだけ早く解決したかったので、現金で罰金を払い、今回の件は終わり・・・となった。





金額にして60ユーロ。
この金額は街によって異なるみたいだが、大体1万弱くらいである。




人によって、金額に対する捉え方は違うと思うが、




この時私は、一発無賃乗車がバレて捕まってよかったかもな、こんな思いしたくないから、今後は絶対やらないように気をつけるもん♪




と、これまた自分でも驚くくらい模範的な反省をした。




ということで、それからというもの無賃乗車はしていない(←当たり前!)




これからドイツに行かれる方、無賃乗車はくれぐれもお気をつけて!





今日はこの辺で。Ciao













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