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東京ホームタウンプロジェクト 2023年度の取り組み

こんにちは!エンパブリックの萩元直樹です。
エンパブリックでは、東京都主催「東京ホームタウンプロジェクト」に長年携わってきました。


都内の地域づくりにおける「課題解決手法の共有」によって、各地域での「課題解決力の推進」を目指す、「課題解決力共有化プログラム」に取り組んでいます。
これまでにも、多くの区市町村や社会福祉協議会、地域包括支援センターの方々の伴走支援をしてきました。

2023年度の取り組み

2023年度「課題解決力共有化プログラム」においては、参加型イベントの企画・実施のポイントを学び、今年度実際に「参加型イベント」を開催することを伴走支援するプログラムを行います。

「課題解決力共有化プログラム」チラシ

公開講座レポート

そのスタートとして、2023年6月21日に公開講座「支え合い活動の活性化、担い手の拡大につながる啓発・交流の進め方」を行いました。
行政の担当課の皆さん、社会福祉協議会や地域包括支援センターの生活支援コーディネーターの皆さんに多数ご参加いただきました。
参加者の皆さんの感想や課題などを伺いつつ、住民参加へのステップを組み込んだ場づくりの考え方やエンパブリックが支援した過去の「参加型イベント」実践事例ついてご紹介いたしました。
 
まちづくりへの参加を促すために、皆さんはどうしていますか?
 
例えば、専門家を招いてまちづくりの知識を提供したり、有名人を招いて体験談などを講演してもらったりすることがよくあります。
そのような方法ですと、大規模な集客ができ、運営もシンプルというメリットもあります。

でも、参加者のことを冷静に考えたとき、こうなってはいませんか。

知識や意識を高めることは、もちろん大切です。必要な機会です。
しかし、「自分自身と結びつけて考える」体験がないと、他人事のままとなってしまいます。
「自分にもできた、できそう!」と思えないと、行動につながりません。つまり、まちづくり・地域づくりで目指している状態への変化につながりません。
 
地域の課題・活動について、理想に反して、最初は多くの人が他人事の状態です。
最終的に、「自分もできそう!」と思うことができ、「するか・しないか」決定権を委ねられた時に、「自分で決めた」と思えて初めて動き出せます。
 
そのように、「自分でできる」と認識し、「自分で決める」から主体的な動きが生まれるというプロセスをどのように育んでいったら良いのでしょうか?
 
地域の出会いを促し、活動者も住民もお互いを知り、自分を見直し、今の自分につなげて、行動を促すような場づくりが今求められています。
 
既存の啓発イベント、交流イベント、勉強会、協議体をワークショップ型にリデザインしていくために、今年度、参加者の皆さんとのパートナーシップで取り組んでいきます。

参加者の皆さんの声

◆毎月定期的に介護予防のイベントを開催していますが、いつも決まったメンバーになっています。新しい参加者が増えるには、どうしたらよいかが今の課題です。
 
◆まずは、担い手が楽しそうにやっている雰囲気が大切。参加者が行ってみたいと思える場にするには、担い手が疲弊していては難しいと思いました。
 
◆講演会などで「参加して、学んで、終わり」でなく、その後にコーディネーターの「デザイン力」で担い手の拡大につながっていくのだと思いました。
 
◆立派な内容の講演会などのイベントもただ聞きっぱなしだと、それを活用して自ら行動する事に繋がらないということが分かりました。今後、どのような「参加型イベント」にするかを学んでいきたいです。
 
◆現状を共有・理解し合い、住民が「自分もできる」と認識して自分で決めてもらうように促すには、もっと私たちが地域に出て、何を必要としているか等、住民とのコミュニケーションが必要と思いました。
 
◆行政視点で「住民主体の~」を掲げても、本当の意味で住民の方が起こす地域づくりにはならず、地域の方々の声を聴き、そのニーズに合った内容・方法で行うことが大切だということを学びました。
 
◆情報発信方法の多様化はもちろん、どの年代をターゲットにしていくのか、その年代の興味は何かを考えることも大切だと思えました。

 今年度の参加型イベント実践のサポート

これから、それぞれのまちのイベントを参加型で実践していくための伴走支援がスタートします。
また、noteにてご報告いたしたいと思います。
 
東京ホームタウンプロジェクトのHPでは、その他にも様々な事例や役立つ情報も掲載されていますので、ぜひご覧いただければ幸いです。

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