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週末の遠景、近景。


昨日の夕方、思い立ってコールドブリューコーヒーを仕込んでおいた。


ここのところずっとホットで飲んでいた豆を、ざーっとお茶パックにつめて、水に浸して冷蔵庫に入れておくだけ。
冷蔵庫を開けるたびにゆるゆると褐色が濃さを増していき、今朝にはすっかりこっくり濃い色になっていた。
うっとり。


小さなボトルに入れて、おにぎりとともにバッグに入れる。
ちょっとした楽しみのつもりだったけど、今日は日もあまり出ず、寒いくらいで。
(やっぱりホットにすればよかったな。)

今年度開幕、のサッカーの試合。
次男は昨日、地域のお祭りの稚児として参加して帰りが夜遅く、そこからの早起きだったけど…心配は無用だった。
夜になった今も、まだまだ体力は有り余っているみたい。


久しぶりのお祭りの雰囲気は、やっぱり心踊るものだった。
提灯の明かり、焼きそばの匂い、太鼓の音、掛け声、笑い声、花火の音、見上げる顔。



楽しいながらも、昨日からずっと気が張りつめていた。

午後試合を終えて帰ってきて、それにともなう事務仕事のようなものをなんとか終わらせて、ふぅ、と顔を上げたとき、4時半になるところだった。


図書館にだけは行きたかったので、返す本を持って家を出る。
小雨が降っていたので、傘をさして。

ここ最近、光や粉やでぼんやりと白い中で見ていたカラフルな景色が、今日はしっとり濡れている。

できたての黄緑、名も知らない細かな水色の花、近くで見る菜の花の黄色、ムスカリの紫のじゅうたん、咲き始めたドウダンツツジ、ハナミズキ…

青空の下もいいけれど、雨の中もいいものです。



今日借りた本は、2冊だけ。

川上弘美さんの「恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ」。
けっこう前に予約していて、ようやくやってきた。
勝手にエッセイだと思ってたら小説で、最近新しい小説をあまり読んでないな、と思っていたのでちょうどよかった。

小津夜景さんの「ロゴスと巻貝」も、装丁が素敵で思わずじっくり眺めてしまう。

以前、文庫コーナーで初めて目にして、なぜかビビっときた小津さんの「いつかたこぶねになる日」。
エッセイと漢詩が混ざり合って、それが自然に心に入ってきて、その感性と文章とに、あぁ出会えてよかった、と思ったのだ。


そうだった、この本のことも書いておこう。
今日返した本、「きみのお金は誰のため」。

本屋さんの目立つところに置かれていて、なんとなく気になった。
ちょうどお金の勉強もしたいし、という気持ちで予約して借りていた。

返却期限ギリギリになって、実はあんまり気がのらないまま読み進めていたのだけれど、まさかの…。
最後は涙なしで読めなかった。
お金の話が、人を愛すること、につながっていた。




あぁ、思わず詰め込んじゃってごめんなさい。


今日もお付き合い、ありがとうございます。


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