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右手首骨折! 左手左腕だけで何が出来るかチャレンジ(1)

ランニングを始めて17年位になるのだが、年に1回位の頻度で転倒する。スピードが出ているので、落下の衝撃が大きく、流血の惨事になることがあるのだが、一瞬の出来事なのでどこかをかばうとか、受け身をするなんて余裕はなく、ぶつかった場所から結構血が出るのだが、大体、膝と肘、手のひらと甲(何故か同じ手の手のひらと甲両方に傷が出来ることがあり、ぶつかってる途中に手のひらを返しているのか、本人にも謎)が多い。転倒して穴をあけたランニングタイツの屍累々(まぁ穴あいても使い続けるけどな)。一度顎を強打した時は押さえても出血が止まらず、近隣の救急病院を調べ、整形外科の当直のいない救急で(土曜の夕方だった)皮膚科医の先生に七針縫って貰ったことがあった。

しかし、今回の転倒は史上最強最悪、右手首骨折である。公園内のアスファルト道で心持ち下り坂、足元不注意で転んだこともあるので一応道は見ていたつもりで、別に小石もこぶもなかったと思うが気づいたらばーん、と倒れていて、衝撃で心臓バクバク、周囲に人がいなかったので特に声をかけられたり手助けされたりもなく、心臓が落ち着いてきたところで立ち上がるが、立った瞬間に血がぽたっと地面に落ちた。やばっ、顔から出血している。両ひざにも傷があり、またしてもランニングタイツに穴をあけてしまったが、中に見える傷はそんなに深くなさそう、というところで、右手首の痛みに気づく。遅すぎやろ、と突っ込まれるかもしれないが、痛みはそんなにひどくなかった。とりあえず顔の止血だ、としょっていたリュックをおろしてタオルを出そうとして、右手に全く力が入らないことに気づく。
脚にリュック挟んで左手でファスナー開けて、タオルを出し顔の傷を押さえる。全部左手。右手ではタオルさえ持てないじゃん。ベンチを見つけて座って、じっと右手を見る。手首(親指の下あたり)が腫れてる。左手と見較べ、尋常でない膨らみ方であると認識、これ絶対骨折してるな。あまり土地勘のない場所だが周辺人口の多い地域だったので、左手でスマホを操作し、救急情報を確認。休日診療案内のコールセンターに電話し大まかな位置と整形外科希望であることを伝えるが、検索結果の案内は自動音声だよ、メモ取れないんですけど。先に近隣病院情報を検索していたので音声ガイドの一番最初に言われた病院名だけ覚え、電話切って先ほどの検索結果の画面から電話番号確認し、電話する。親切な対応をしていただく。そこから歩いて20分くらい。バス路線はわからないし、タクシーを捕まえる気力もなく、グーグルマップ見ながら進む。途中のトイレで顔を洗ってみる。幸い出血は昔顎を切った時よりは少なく、タオルで押さえていると止まる。家に電話して家人に状況報告。
辿り着いた病院は結構大きな病院。救急車が入るとそれが優先されるので待たされるかも知れませんよと案内されていたが、そんなにひどい目には遭わず。とはいえ、受付→看護師問診(自分では何も書けないので全部書いていただく)→レントゲン→医師診察、逆「く」の字に前に出ていた骨を引っ張って真っすぐにしていただく(脱臼治療みたいの。あとで同意書にサインさせられる。左手のサインの有効性って...)(めちゃ痛かった。今回の受傷の最大痛み)、ギプス装着→伸ばした手首を見るため再度レントゲン→医師の説明→会計、という過程の間に2時間ちょっとかかり、その間に病院の会計が閉まってしまったので、一旦1万円の預かり金を置いて預かり証を貰う。紹介状(まだ次に行く医者が決まってなかったので宛先無記名)とレントゲン画像の入ったCDと、同意書の控えと、痛み止めと抗生物質を貰って帰る。
お医者さんも看護師さんも皆とても優しかった。感謝です。

受傷が4月20日(土)。21日(日)の予定はキャンセルして、病院に会計の精算をしにだけ伺い(結局15000円位かかった)、職場に連絡して月曜の朝は休むと伝える。

利き手を怪我するとは何もできないってことである。
スマホは意外と使える。ユニバーサル機器だったんだ! パソコンも左手で打てるが、シフトキーやコントロールキーと別のキーの同時押しをする際にキーが離れていると難儀。マウスも、左手で操作していると、右クリックと通常クリックの判別が時々あやふやになり、そのうち何か重要文書をうっかり削除してしまうのではないかと不安。

帰宅して最初の難関がコンタクトレンズをはずすことだった。そうか、装着もはずすのも両手使ってるな。流れない場所で下を向いて、左手で目じり引っ張ってコンタクトレンズを落とし、片手でつまみ上げて、洗ってケースに入れる。ケースをあけるのも滑りにくい場所に置いて本体が出来るだけ動かないようにして蓋だけ回す。両目片づけただけでへとへとになり、それ以降コンタクトレンズは使用していない。

片手しか使えないとは、支点と力点が離れているものを操作できないということであることを認識。ドアとか冷蔵庫とかは支点力点が同じ場所にあるので問題ない。
傘が差せず、足で柄をはさんで左手で開く。ジャンプ傘買うべきか。折りたたみ傘は絶望的だな。
風呂は一人で入れる。でも、入浴前にギプスの腕にビニール袋かけてマスキングテープでぐるっと固定して貰うのは家族に頼む。シャワーキャップに髪の毛押し込むのも人頼み。
食事は、フォークとスプーンで食べられるもの。あとは手で食べるもの=寿司。食生活が贅沢になってる気が。
食器は流す以上にきれいに洗えない。重たいものは置いてたわしで少しこすれる。ここへ来て、あんまり使っていなかった食洗器がセーフティーネットになるとは。
鋏が使えない。両端がぴんと張っていれば鋏を入れることは出来るが、進まない。子どもが左利きで、小学校入学時だけは左利き用鋏を買ったが、その後は普通の右利き鋏で生きているのだが、それって実はすごいことじゃん、と突然子どもを尊敬する。
洗濯物も、洗濯ばさみの付いたリングに吊るしながら干していたのだが、床にリングを置き、洗濯物を近づけて洗濯ばさみで捕まえる、という操作で留めていく。やってるときに他の家族に時間の余裕があると代わりにやってくれる。感謝だ。
包丁はたまに使う。押さえてなくても切れるものを切れる大きさの範囲。

長くなったのでその後の治療等は改めて。

#骨折 #手首 #利き手 #整形外科 #救急 #ランニング #転倒 #出血



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