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呉座勇一『応仁の乱』(毎日読書メモ(337))

2017年の読書メモ。呉座勇一『応仁の乱ー戦国時代を生んだ大乱』(中公新書)の感想。作者については、最近色々かまびすしいところもあるが、あくまでも5年前の読後感、ということで。

この二ヶ月くらいずっと鞄に入っていて、少しずつ読み進めていた呉座勇一『応仁の乱』(中公新書)まで、とうとう読了! ベストセラーになっていると言うことで(地下鉄に車内広告まで出ている)何で応仁の乱?、と読んでみることにしたが、すげー難しいではないか。知ってる登場人物は足利義政位なのに、山のように出てくる歴史上の人物が、錯綜していて、筋が見えてこない。混沌の中、何のために戦っているか、みんな理解していたのか? 最初から最後まで出てくるのは、興福寺の経覚、尋尊という二人の僧で、京都で繰り広げられた応仁の乱がどれだけ奈良に波及しているかが丹念に描かれる。読んでも読んでも頭くるくる。この本、誰がどんな気持ちで読んでるのだろう、不思議不思議で読了。

応仁の乱当時のイメージは、1994年の大河ドラマ「花の乱」。十二代目市川團十郎の義政、三田佳子の日野富子、というより若者時代を演じた市川海老蔵と松たか子の出世作、というイメージ。呉座勇一の本には日野富子は殆ど出てこない。畠山氏、山名氏、細川氏のせめぎ合いがひたすら描かれていた。
この時代は滅多に大河ドラマで扱われないし、視聴者が理解するのはかなり難しかった。でも、書籍『応仁の乱』はかなり売れた。それだけ、この本から得られるものが多かったのかな。

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