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毎日読書メモ(121)『チョコレートコスモス』(恩田陸)

日記の中から拾いだしてきた本の感想。もう一度読みたいな、チョコレートコスモス。単行本が毎日新聞社から出ていたのは、「サンデー毎日」に連載されていた小説だから。

恩田陸『チョコレートコスモス』(毎日新聞社、現在は角川文庫)、まだ読み始めたばかりだが、これはお芝居についての物語か? 三谷幸喜とか、『ガラスの仮面』とか、そういうひとやものを思い出しイメージしつつ読む。

『チョコレートコスモス』(毎日新聞社)の後半を一気読み。ここしばらくの恩田作品は、着想はいいのに、最後にすべてまとめきれず、不完全燃焼、という感じの作品が多く、なんか残念だったのだが、今回の作品はいい! すっきりと、着地点が見えて(すっきりしているのが必ずしもいい訳ではないかもしれないけど)、ワクワクした気持ちを最後まで持続。前にも書いたように、お芝居の物語...お芝居の天才の物語で、どうしても姫川亜弓と北島マヤをイメージしてしまうところが、ちょっと勿体無いといえば勿体無いが、芝居のオーディションシーンでは文字通り手に汗握りながら読み、作中で使われたサキの「開いた窓」とか「欲望という名の電車」といった作品についても懐かしく思い出す。幸せな気分で読書を終えた。(2006年4月)


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