なぜ小学校の体育の指導は難しいのか___7_

運動をする子・しない子の二極化【なぜ小学校の体育の指導は難しいのか?#3】

3つ目の課題は、「運動をする子・しない子の二極化」です。

近年、運動する子としない子の二極化の傾向が指摘されています。

■調査データ

小学校5年生と中学校2年生に対して、体育の授業以外での1週間の運動時間を調査した結果がこちら。

運動時間

【出典】
平成30年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果 スポーツ庁

小学校でも、中学校でも、「運動をする人」=「運動時間週420分以上(1日1時間以上運動する)」と「あまり運動をしない人」=「運動時間が週60分未満(1週間で1時間も運動しない)」で二極化していることが分かります。

もっとも注目すべきは、中学校女子で、「ほとんど運動をしない」という割合が19.8%もいます。

■子どもの体力低下や二極化の背景

技術の発展・少子化・都市部への人口集中・家庭環境の変化などにより、スポーツや外遊びの時間・空間・仲間が減少しており、それが子どもの体力低下や二極化の大きな要因になっていることが考えられます。

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■二極化する子どもたちを指導する難しさ

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学校以外ではほとんど運動をしない子がいる一方で、現代では習い事も充実しており、運動をしたい子(または、子どもに運動をやってほしい親)にとっては、時間的・経済的な余裕があれば、好きなだけ運動に取り組める環境が整っています。

サッカーや水泳等を学校外のスクールで習っていてすごく上手な子と、今まで一度もその種目をやったことが無い子、そもそも運動が苦手な子、様々な子どもがクラスにいます。

そういった環境の違い、元々の能力の違い、生まれつきの体格や成長度合いの違い、様々な違いのある子どもたちを、一人で同時に指導しなければならない学校の先生は、非常に大変です。

「先生が全て教える」という考え方は変える必要があるかもしれません。

引き続きENGINEではこれらの課題と向き合っていきます。

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