見出し画像

カナダの冬はもはや危険

カナダは寒いです。冷凍庫の世界で人々が生活し、犬の散歩をし、車が動いています。トロント以北に住んでる方なら分かると思いますがトロントの冬は全然マシな方で、冬全体通して人間が生息できるレベルです。

私は低体温だからか知らないけど、昔から暑がりな方なのでカラッとしてて涼しい気候は好きです。最悪、寒かったら着込めばいいと考えているから。暑いのは電気使ってクーラーないと逃れられない。

雪も降るし、地域によっては-10℃、-20℃の日が1週間くらい続くことは毎年。-5℃と-20℃の違いなんてあるの?って思ってたけど、「今日は暖かい方だなー」と思った日が-13度な日がいつかきます。実はひどいマイナス天気が続く時より、急に暖かくなって-2、3℃で太陽出てる日も実は危ないです。

今まで凍ってた氷、雪(無駄にスノーパウダー)が溶けて、道路がスラッシュ状態になって、下手するとタイヤが道路に当たってない可能性もあります(タイヤが道路を掴んでない) 。そして夜になってがっつりマイナスが進むとそれらの水やスラッシュがまた凍ってしまいます。

パッとみ、ただ湿ってると思いきや、氷が張ってるのです。歩くところには大概融雪剤の塩まいてるのですが、トラップはそこら中に。。。

隣市のWalmartの駐車場で助手席でスポットを探していた時、目の前でおじいさんが段差のとこで思っ切り滑って、言い方おかしいけど綺麗に頭から凍ったコンクリに打って倒れてしまいました。

しばらくしておじいさんが動かなくなって私は車から飛び出して喋りかけたけど、最悪なケースもよぎってたけどおそらく意識飛んでる。ケータイで救急車呼ぼうと思ったんだけど、このWalmartの住所や通りの名前が全く分からず話にならん‼︎とかけながら思ったのですぐ近くにいた駐車場のショッピングカート整理おじさん(5、60歳)と思われる人に「住所を知らせて!」と電話を託しました。。。

私は結構、パニクってて冷静でなかったんですが、電話渡したオジさんも住所が分からんらしく「僕は何も分からないよ、あるladyに電話渡されただけなんだ。住所?電話番号?分からない」と答えていて愕然としました。ケータイを返してもらって、オペレーターにここがどこか分からんとしか言えず周りの心配して集まってきた人も分からず(なんでや!)ラチがあかず私のパニックレベルは上がって行くばかり。

さっきの整理おじさんが中からクラークを呼んできてくれてやっとまともにオペレーターと意思疎通が取れる状況に。

そんな間に倒れたおじいさんの意識が戻って会話もできるようになった。脳震とうで済んだのかもだけど200%頭を強打しているので動かしたらダメだし、通りすがりのおじさんも「絶対動いたらダメだ」と伝えてました。

私は相変わらずパニック状態で若干震え気味で、他のおばあさんと「寒いからブランケットかけてあげなきゃ」と話してて、自分の車にあるのに無いと思って結局他のクラークが店から商品のブランケットをかけてあげてました。

救急車は5、10分くらいですぐ来て、おじいさんも「滑って、多分最初に頭から着地したと思うんだけど」としっかり会話しながら手当していました。その通り、綺麗に滑るとあんな頭から地面に打つことになるんだと恐ろしかったです。リーダーっぽい人が「頭には触るなよ」と隊員に伝えていました。

目撃者として隊員の(明らかに頼り甲斐のあるカッコよすぎる)お兄さんに状況を話しました。「All right!」と言って救急車に戻ってった。私は未だに震えてパニック気味でした。(ただ、冷静でなくてもカッコいいと思えたし、オフの時めちゃ遊んでそう、とまで勝手に分析してました。)

初めてこうゆう場面に居合わせて、救急車も人生で初めて呼んだけど、血も流れていないケースだったし自分は冷静でいられる方だと思っていたのですが、ずっと震え気味で心底がっかりです。。。その日は寝る時も思い出すとおじいさんの頭打って動かなくなるシーンが頭ん中ぐるぐるして震えてました。心拍数が上がる感じ?

だいぶ前ではあるけど日本で何回もAEDの使い方や救命処置の仕方を習う機会もあったのです。何かあった時、命救える価値のあるはずのことを経験しているのに、実際に冷静でいられなかったこのがっかり具合はまじで半端でないです。

緊急電話でWalmartという割とわかりやすいはずの場所を住所が分からないなりにも上手に伝えらなかった自分にもがっかりしました。
私はあんま‘こうゆうこと’言わない、思わない人だと思ってるんだけど、整理おじさんの“トロさ”に‘だからお前はその歳でWalmartの駐車場でショッピングカートの整理してるんだよ‼︎’と100回くらい心の中で叫んでた。。。心の中で八つ当たりですね。

トータルで今年2018年で1番がっかりした事柄だと思ってます。来年カナダでも救命処置の講座受けます。同じ場面がこの先あるとしたら自分が場を仕切れる冷静な人になりたいです。(毎回そう思って日本で救命処置講習受けてたはずなのに‼︎)

同じく目撃者だったおじいさんが、運ばれて行く負傷者おじいさんに「I wish you good luck」と伝えていて、こうゆう場面でも使うんだと思いました。これから検査してその結果が全てだもんね。。。大事に至ってないといいです。

#カナダ #英語 #海外 #体験談 #パニック #医療 #冬

読んでくれてありがとう。 私のnoteを楽しんでいただけているようであれば、サポートしてもらえるとめちゃ喜びます(´` ) サポートしてくれるあなたは神。