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結婚式に期待するものから見える異文化

つい昨日、移民用のフィンランド語強化コースのModule3が始まったのですが、前回からクラスの持ち上がりで仲の良い生徒と話していて、ふと結婚式の話になったのです。

お話していたのは、イラン人の女性とロンドン住まいが長いチェコ人の女性。イラン人の子がフィンランド人の結婚式に招待されたとのことで、生まれて初めてフィンランド人の結婚式に参列したそうなんです。

「どうだった?」と聞くと、歯切れが悪い感じで、「ねえ、フィンランドの結婚式って皆あんな感じなのかな?」とどうやら期待とは違っていたようなのです。

「どんな感じだったの?」と聞くと、「何だかとっても静かだったの。」と。

なるほど?と思いながら、続きを聞いてみると、初めは教会で厳かに式が執り行われ、賛美歌を歌い、その後に移動した場所も何だかかしこまっていて、何もかもがキッチリとオーガナイズされていて、スピーチも多くてテーブルに居合わせた人とお話をしなくてはいけなくて、、と話が続きます。

なるほど。「日本の結婚式とあまり変わらない気がするけど、その何がいけないの?」と私。

「結婚式は盛り上がらないと!イランでは結婚式で話す人なんて一人もいないわよ!参加していて、フィンランド語のスピーチで笑いが起きても微妙なニュアンスでまったくわからなかったし、同じテーブルの人と話さないといけないし、あまりにも違ってびっくりした!」と彼女。

イランの結婚式は一種のお祭りで、話す暇もないくらい、飲んで、食べて、踊って、大いに盛り上がるものなんですね。

それを受けて、「わかるー!」とチェコの女の子。彼女の旦那さんはフィンランド人なのですが、ロンドン生活が長いようで色んな文化が織り交じっているけど、やはり結婚式は厳かというよりは、楽しく盛り上がるものでないといけないらしく、「ダンスは絶対に欠かせないわよねー。」とのこと。「私の時は会場にミラーボールを使って、ディスコみたいな感じでやったわよー。」と。

こういう話を聞くと、日本人とフィンランド人の気質って本当に似ているんだなと改めて思います。

イラン式の結婚式もチェコ式の結婚式、どちらも楽しそうだけど、やっぱり結婚式は厳かな感じでパーティーもホッコリする感じが良いなぁと個人的には思っています。

皆さんはどうでしょうか?


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