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【美術展】博物館に初もうで@東京国立博物館2/2

東京国立博物館のHPに行くと、トップページに国宝「松林図屛風(しょうりんずびょうぶ)」長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀が出てくる。
国宝って、難しいものが多い。これもどこが良くて国宝なのか教えて欲しい画だった。
徳川美術館で国宝の「源氏物語」絵巻を見た時にも思った。この状態の絵巻物の「存在そのもの」が貴重なのだろう。

「松竹梅」横山大観 1938年作

分かりやすいわ。横山大観。

「龍頭観音像(りゅうとうかんのんぞう)」佐藤朝山(ちょうざん)作 昭和時代・20世紀

作者の佐藤朝山は日本近代彫刻の父・高村光雲の孫弟子。この像は飛鳥時代彫刻の傑作である法隆寺の救世(ぐぜ)観音像をモデルにしているそうな。

"雲をたなびかせて駆ける龍と組み合わせて極彩色に彩ることで、古典に新たな命を吹き込んだ。”後姿も可愛らしい。

可愛らしいのだが、法隆寺の救世観音は「梅原猛」氏によるといわくつきの観音様である。

明治17年、一人の見知らぬ外人が、政府からの公文をもって、突然、法隆寺をおとずれたときの、法隆寺の僧たちの困惑を私は思う。この外人は、よりによって1200年もの長い間秘仏となっていた、仏の入っている厨子を開けよというのである。この厨子を開けたら忽ちのうちに地震がおこり、この寺は崩壊するであろうという恐ろしい言伝えがある。

そして僧たちは、天変地異が起こるにちがいないと、いっせいに逃げ出したという。

私は一人の仏師の苦悩を思う。
聖徳太子等身大の像をつくれ、顔はなるべく太子に似せて、その手に骨壺をもたせ、体は中空にして、その頭には釘を刺して光背をつけよ、といい渡されたとき、いかなる驚きが彼を襲ったことであろう。

聖徳太子の像(救世観音)をこしらえて、二重の厨子に閉じこめ、その頭には大きな釘をうち、それには首枷の如く光背をつける。そんな恐ろしいことが出来るであろうか。おそらく彼は、瀆神(とくしん)の恐怖におののいたにちがいない。

「隠された十字架 法隆寺論」梅原猛

梅原氏の「隠された十字架」を読んで後の聖徳太子は、子孫25人をせん滅された、死してなお怨霊としと恐れられた気の毒な人だったが、この観音像によってちょっと救われた。あの世ではこんな風に煌びやかな色彩溢れる中を漂っていて欲しいものだ。

「博物館に初もうで」のメインテーマから激しく逸脱している気がする( ;∀;)


さて、お次は

「松梅群鶏図屏風(しょうばいぐんけいずびょうぶ)」伊藤若冲筆 江戸時代・18世紀

とても最近、山種美術館でお会いしましたね。
若冲は「鶏の画家」として知られ、多くの鶏図を描いている。

「自在龍置物(じざいりゅうおきもの)」明珍宗察(みょうちんむねあき)作 江戸時代・正徳3年(1713) 鉄製

鉄製の大型龍で、細部まで精巧に作られている。鍛造(たんぞう)した小部材を連ねていて、銅はくねくねと動き、脚、爪までも自由自在。数ある自在置物の中でも特に優秀な作例。顎に正徳3年に明珍宗察が江戸神田で作ったと銘文(めいぶん)があり、年号のある自在置物としては最古。

東京国立博物館

これを見て思い出したのが、我が家の自在置物、

ウルトラマンメビウス バンダイ作

愚息2が超ハイテンションで購入していた。いくらしたのよ?と聞くと
「7,000円」
とのこと。えーーー、こんなちっこいウルトラマンのフィギアがそんなするの!?と呆れたら、
「これね、色々自在に動くんよ。作りの良さが半端ないんだから」
とのこと。

トーハク行ってきましたが、何故にウルトラマンなんだろう、私の記事。

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