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世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話『PIXAR』。

『トイストーリー』や『モンスターズインク』を生み出した
アニメーション制作会社のピクサーのお話。

まずは日本版のメインカラーに戸惑う。なんだこの色は

赤味の強い肌色?なぜこのチョイス?
ちなみに原作のカラーはこちら。

なのに、なぜ日本ではこの色?


さて、
主には『トイストーリー』の制作秘話と、
IPOの実現に向けた裏話のオンパレードなんだけれど、
デザインなどのアニメの話はほとんどなく、
まだ市場が存在していなかった(というかディズニーの独占市場)で、
どうやってマネタイズしていくかに焦点を当てた1冊。

当時スティーブ・ジョブズがピクサーのオーナーだったので、
ジョブズ自身の復活劇にも話は絡む。
ピクサーは、テクノロジー業界とエンターテイメント業界をまたにかけた世界初の企業である。ピクサーの経験が、のちのアップルにおけるiPod音楽業界への進出に一役買ったのは間違いない。

本書にはジョブズのイメージとは若干違う姿が描かれている。
たぶん、ジョブズが今でも生きてたら出版できていない気がする、そんな一面が。

ピクサーのラインナップは、基本的には子供向けの作品がほとんどだ。
ハッキリ言って、その背後にあるお金の話なんて聞きたくない。

「あー、大人がお金稼ぐ為に作った作品なんだなー」

そうだけど、そう思って作品を観たくない。

本書を発売できたこと、
それこそ、ピクサーというブランドの最終段階なのかもしれない。

ピクサーで個人的にオススメなのは『レミーのおいしいレストラン』一択だが、ピクサーの作品リストを見て、観ていない作品がいっぱいあることに気づいた。

心に余裕を持って、ピクサー映画を味わう時間を作りたいと思った。

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