Belly Couture立ち上げで苦労したエピソード-ペイント編-
このフォトスタジオのメインであるのが、マタニティペイント。
今のかたちに完成させるまでにはとにかくいろいろな苦悩がありました。
そもそも既存のマタニティペイントには可愛いと思えるデザインがなかったので、自分たちでいちからデザインをつくることにした、というのが始まりです。
とはいえ、私たちはデザイナーでもなければペインターでもない、素人。。。
それでも、”女性が体験してテンションの上がる、これまで見たこともないようなマタニティペイントをつくりたい。”
この想いで走り出しました。
1.イメージをデザインに
いちからのデザインなので、インスピレーションを得るためにまずはイメージ集め。
色々試行錯誤した結果、女性が身にまとったときにより一層輝いて見えることが印象的な、”ジュエリーの世界観”を表現しようと決めました。
そこでジュエリーショップやハイブランドのアパレルショップ、ラグジュアリーなホテルといった高級な品のあるイメージをたくさん集めました。
集めたイメージは300枚以上。
しかしここで、イメージを集めただけでは人に伝わらないということを知ります。
デザイナーさんやボディアーティストのまきさんに、表現したい世界観を伝えるには、イメージを言葉で表すことが必要でした。
2人の集めたイメージの傾向をつかんで、つくりたい雰囲気を言語化していきます。
言葉のチョイスがなかなか難しく、思い描くイメージを第三者に伝えるのにかなり苦戦したのを覚えています。
このサービスに直接的に関わってくださる人以外にも、友達や周りの先輩方にも壁打ちを何度かさせていただきました。
そして、やっとのことで2人のイメージするジュエリー感をデザイナーさんに描き起こしてもらいます。
2.デザインをかたちにする
今度は描き起こしてもらったデザインをもとに、ジュエリー感のあるモチーフやパーツ探しの旅が始まります。
私たちがつくりたかったペイントは、絵の具で絵をべたで描くというより、ラメや立体的なパーツを使って装飾をしていくようなイメージだったからです。
そこで、ラメ、ホログラム、金箔、チェーン、パール、クリスタルのようなパーツetc…
オンライン、リアルの店舗問わず、とにかく使えそうなものを探し回りました。
しかし、ただパーツ自体が可愛い、ジュエリーっぽいというだけではダメだったのです。
なぜなら、お腹は球体のため乗せるとうまく付かないものもあったり、パーツ単体では可愛くても、デザインに組み込むとマッチしなかったり、意外と映えなかったり、、、
というものも多くあったからです。
実際に皮膚に乗せながら、デザインにマッチし使えるものをまきさんと相談しながら選んでいきました。
そして、エアブラシでジュエリーっぽい表現をすることにも頭を悩ませます。
私たちが使うのは一般的な絵の具ではなく、リキッドを霧状にした噴出させて描くエアブラシ。
どの部分はパーツで表現して、どの部分はエアブラシを使うかのバランスも考えました。
また何色を使うのが良いのか、どうしたらジュエリーのような華奢さや輝きがうまく伝わるのか。
紹介してもらった妊婦さんにペイントさせていただきながら、自分たちの腕などでも試しながらペイントをブラッシュアップさせていきました。
3.写真映えするペイントづくり
最も苦戦したのが”写真に写したときにもきれいに映えるペイントづくり”です。
ペイントが完成し、いざお腹に施して写真を撮ってみると、ラメやキラキラがライトに反射してきれいに写らないという事態が発生しました。
目で見た感じはとてもキラキラしていて可愛いのに、ライトをたいて写真にすると映えず、ペイントの良さが全く伝わらないのです。
どうしたら、実際のジュエリー感や可愛さが写真越しでも伝わるのか。
ここでまた壁にぶち当たります。
しかし、妊婦さんのお腹はそう何回も使わせてもらえません。
再び自分たちの腕にペイントをして、ライトを当てて試すというのを繰り返します。
すると何度も試すうちに、エアブラシとラメ、金箔、ホログラムや立体のパーツを、どのように組み合わせればライトに負けないペイントがつくれるのかが徐々に分かってきました。
いっぽうで、カメラマンさんにはライトの光量や角度、編集の仕方を細かく調整してもらい、ペイントが一番きれいに見えるライティングをつくってもらうことに。
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こうして完成したのが、現在のペイントデザイン3種類です。
なんだかんだ、着手してから完成するまで1年ほどかかりました。
ボディアートに全く無知だった私たち。
それでもたくさんの方の協力があり、やっとのことでこのサービスの核となる”ジュエリーみたいなマタニティペイント”をつくることができました。
協力してくださったデザイナーさん、ボディアーティストのまきさん、カメラマンさん、妊婦さん、友達や先輩方には今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
ジュエリーみたいなマタニティペイントを、もっと多くの方に知っていただき、体験してもらえるよう、今後は広める活動に力を入れていきたいと思います。
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