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パワポには比率が2種類ある(No.212)

先日のこと、
「PowerPoint(パワポ)で
完成した資料を昨年のひな型
に移そうとしたらレイアウトが
ガタガタになってしまった」
という問い合わせをいただきました。

すぐに旧データと新データを
1ぺージだけ送ってもらったところ、
原因はすぐにわかりました。

旧データは標準、新データは
ワイド画面になっていました。

標準は横対縦の比率が4:3、
ワイドは16:9です。

テレビを思い出していただくと
昔の厚みがあるブラウン管テレビ
が4:3で、今の薄型テレビや
パソコンの画面が16:9で、
平べったいものになります。

4:3はA4サイズと
ほぼ同じ比率です。
ちなみにnoteのタイトル画像
は16:9です。

違う比率の画面に素材を貼り付け
ようとしたからレイアウトが
崩れてしまったんですね。

おそらく、40代以上の人は
4:3に慣れていて、20-30代
の方は16:9が普通だと
思っているでしょう。

パソコンに触れ始めた時代の
画面によるので仕方ありません。

では、どちらで作っていくのが
効率がいいのでしょうか。

考えるポイントになるのが
紙に印刷することがあるかどうか
です。

この拡大縮小機能でレイアウトが崩れる

4:3はA4サイズとほぼ同じ
比率ですから印刷することが
前提なら、迷わず4:3で
作っていくべきです。

16:9でも印刷できなくはない
のですが、A4にバランスよく
レイアウトはされません。

逆に、絶対に印刷せず、画面上
でしかプレゼンテーションしない
とわかっていたら、画面にぴったり
の16:9で作っていっても
問題ありません。

ただ、自分は16:9しか使わない
と考えていても、私に来た問い合わせ
のように、いつ何時、ほかの人が
作ったテンプレートにコンテンツ
を移植するようなことが起こる
かもしれません。

組織内ではありませんが、
たとえばコンペやコンクールなどで
与えられたテンプレートが自分が
作ったものとは逆ということも
あります。

私はセミナーのテキストデータ
なども印刷を考慮して4:3で
作って配布しています。

4:3から16:9への変換は
スムーズでも、
16:9から4:3への移行で
ガタガタになることが
ほとんどだからです。

それを知って作っていかないと
いざという時、調整が大変です。

緊急時は元の比率のままPDF化
してそのデータでプレゼン
していくのも解決策の一つです。

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