上機嫌でいるということ
徒歩数分圏内のスーパーに行ったところ、会社員時代に一緒に働いていた方に声をかけられました。
その方も非常に近いところに住んでおられるので、今まで全く会わなかったのが不思議なくらいです。
断捨離後の私は、服装も一軍で(というか一軍しかもうない)、アクセサリーやお化粧もばっちりでいたので、こういう時の突然の出会いでも全然大丈夫でした(笑)
そのスーパーにはほぼ毎日行くので、訪れたタイミングとしては、顔も服装もひどいときが今までにも何度かあります。
いいえ、ほぼほぼ毎回ひどい状態だったのです。
きっとその時に会っていたら、
あの人久しぶりに会ったら、辞めてからひどいことになっていたと噂になっていたことでしょう。
いろいろ見た目がひどいときも、今も、私自身の状況はさほど変わっていません。
ですが、おそらく久しぶりに会って、私の状況を詳しく知らない人が見た時に、きちんとしていたら、いろいろうまくいっているんだなと思われれたかもしれませんし、その逆もあったに違いありません。
で、こんなに近くにいたのにどうしてここまで会うことがなかったのか、なぜ今日急に会えたのかを考えてみました。
その理由は、おそらく私が上機嫌だったからです。
上機嫌と言っても、スキップを踏みながら誰もいないのにニコニコしていたわけではありません。
もちろん、至って普通のテンションです。
ただ、誰に会っても大丈夫だと思う身なりだったので、不思議と背筋が伸びていて、堂々と歩いているような感じはありました。
ひどいときって、顔も見られたくないし、下を向いて猫背で、誰にも会わないようにそそくさと移動しているんですよね。
その雰囲気の違いかなと思います。
もしかしたら今まで会っていたかもしれませんが、気が付かれてなかったかもしれません。
ひどいと言ってもおかしな服装をしているわけではありません。
ですが、自分に引け目を勝手に感じて、小さくなっていることはよくあることでしょう。
上機嫌でいるということは、どういうことでしょうか。
おそらくほとんどの人が、頑張って機嫌よく過ごそうとしたり、機嫌がよくなることをしようとするのではないでしょうか。
例えば、意識的に良い気分になるように自分を持って行ったり、わくわくするようなことを日常生活に取り入れて、機嫌のよい時間を創り出そうとしています。
私もそうでした。
その結果、上機嫌になろうと頑張って不機嫌になってしまうとか、そのうち上機嫌というものがだんだんわからなくなるのです。
そうした中で気が付いたのは、上機嫌でいるためには、不機嫌になる出来事を出来るだけなくせばいいと思ったのです。
私は今まで、人間は不機嫌がデフォルトでこれが初期設定の状態だと思い込んでいました。
ですので、上機嫌になるには、そのためのアプリが必要だったり、いろんなものを足さないといけないと思っていたのです。
だって、
言いたいことも言えないこんな世の中じゃ、POISON ですし、
常に何かを足さないと幸福になるのは難しい。
なのに、足しても足しても満たされない。
一体どうしたらいいのかと。
ですが、その考え自体が間違っていて、
人間の初期設定は、それ自体が上機嫌だったのです。
ですから、不機嫌になることをどんどん失くして、やめていけば、本来の上機嫌に自然となる。
頑張って上機嫌で過ごすために我慢することも、何かを足すことも必要ない。
ただ、とにかく不機嫌要素を取り払えばいいのです。
ほとんどの場合自己啓発本ではこういうことを書かれていませんか。
自分がやりたいことをしましょう。
ワクワクすることをすればいいと。
そういう場合でとても困るのが、
『やりたいことが何もない』
『何に対してもワクワクしない場合はどうすればいいのか』
残念ながら、その本の中に問いの答えは書かれていません。
ですが、その逆を書かれている本だったらどうでしょう。
とにかく嫌だと思うことをリストアップして書き出しましょうと。
そして、嫌なことを出来ることから一つひとつやめていってください。
要するに、我慢をしないってことなんです。
そうやって、ストレスに感じたり、不機嫌になることを認識していくのです。
例えば仕事がストレスなのであれば、まずそれを書き出して、仕事の何がストレスなのかを細かく見ていくのです。
人間関係、給与の問題、仕事の内容などなど。
もしも、不機嫌になる理由が人間関係であれば、給与でも仕事の内容でも、仕事をするのが嫌なわけでもなく、
『嫌な人がいる』
という不機嫌要素があるのです。
その部分が解消されれば不機嫌はなくなる。
そのような形で、自分にとっての不機嫌なことを解消させていけば、頑張らなくても勝手に上機嫌になるのです。
自分がやりたいことを探すときには、同時にやりたくないことも見たほうがいいし、
ワクワクすることを見るときには、ワクワクしないことも取り払った方がいい。
そうすることで、自然と上機嫌が出てくるのではないでしょうか。
ちなみに、今日別にワクワクもしていませんでしたが、何もないのに自然と鼻歌を歌っていた自分に気が付いた時、上機嫌というのはこういうことなのかなと思いました。
いかがでしたか。
皆さんの上機嫌はどんな時でしょうか。
今日もお読みいただきありがとうございます!
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