見出し画像

新卒2年目、休職します。私が心療内科に行くまでに感じた心身の異変

病院で「抑うつ状態」という診断が下り、2ヶ月休職することになった。
せっかくなので、休職までに感じた心身の異変を記録として残しておく。

辛い気持ちを抱えながら頑張ろうとしている貴方に、
「ヤバくなる前に心療内科にふらっと行くのもアリだよ」
「1回お休みするという選択肢もあるよ」
ということを伝えられたらと思う。


①完璧主義が招いた長時間労働


体調を崩した原因は、仕事をこなしきれずに1人で抱えてパンクしたからである。

入社前から色々な仕事に携われるとは聞いていたが、予想以上に幅広かった。
事務、会計、採用、デザイン、マーケティング、お客様からの問い合わせ対応、販促用のコンテンツ作成、あと来客のお茶出し。もはや何職なのか分からん。

そして悲しいことに、私はこのマルチタスクが死ぬほど下手であると1年目の終わり頃に気づいてしまう。

弊社は「残業ゼロ」を謳っており、原則定時で退勤しなければいけない。
でも仕事はどんどん溜まっていく。
昔から完璧主義で常に100%のクオリティを叩き出したいという気持ちが強かったため、PCを持ち帰って帰宅後に仕事をしたり、土日に溜まった分を片付けることが常態化していった。もちろん残業代は1円もつかない。

元々の業務量が多すぎるのか、それとも私が無能なのか。悩んでいた2年目の半ば、職場の人から仕事の遅さをやんわりと指摘されるようになった。
やっぱり自分が悪いのだと思いながらも、「ずっとこの働き方を続けるのは無理だな」と感じ、2年目の9月頃に転職サイトに登録した。

この頃から、寝ても仕事の夢ばかり見るようになった。

②家事ができない、仕事も集中できない


転職活動と仕事を両立する日々が始まった。

早くこの辛さから解放されたい。
その一心で暇さえあれば求人を漁り、職務経歴書を作りこみ、面接対策に勤しんでいたが、元々仕事が忙しいところに転職活動をねじ込んだため、ひとり暮らしの生活が上手く回らなくなっていった。

料理をする元気がないため、惣菜やカップ麺ばかり。
食後の片付けも出来ず、机の上に放置して寝落ち。
洗い物が増えシンクがテトリス状態。
ゴミはどんどん溜まっていく。

酷い時は何週間も玄関に放置したゴミ袋を足で避けて出勤していた。早く捨てろよという感じだが、そんなことより仕事、転職…と思っていた。

そして仕事中は頭がぼーっとして、ありえないケアレスミスを連発。
挙句の果てにはやることをメモしてもメモ自体を忘れてしまい、退勤後に気づいて慌てる始末。

思い返せばこの時点でだいぶおかしかった。
いつも出来ていたことが出来なくなったら危険信号だと思う。

転職活動も(私が分不相応に選り好みしまくっていたせいで)順調にいかず、自信喪失。
てかそもそも転職する必要あるのか?本当にやりたいことって何だ?今の会社よりいい所なんてあるのかな?人は優しいし…とか思い始める。

この頃、家で毎日「は〜救われたい」と独り言をつぶやいていた。怖。

③体がだるい


12月から体がついてこなくなった。

インフルエンザの前みたいな倦怠感。
一日中眠い。
食欲が消え、食べても気分が悪くなってしまう。
会社に行く用意をして寝るが、朝になると体が動かない。
どうしよう、どうしようと焦っていたらなぜか涙が止まらなくなり、ついに会社を休んでしまった。

気分転換になればと年明けに親が沖縄旅行に連れて行ってくれたけど、人生つらい…という気持ちで全く楽しめなかった。
体がだるくて、ホテルの部屋にこもって一日中静かに泣いていた。

せっかくの旅行なのに泣き続ける私を見かねた両親に、「もう地元帰っておいでよ」と言われた瞬間、心の中の何かが決壊した。
「1人で抱え込んじゃったんだね、今までよー頑張った」と言われて、子供みたいに声を上げて号泣した。
この時は半端じゃない落ち込みで自分でもおかしいなと思った。

親の言葉をきっかけに、旅行が終わったら心療内科に行くことを決意。

海はめっちゃ綺麗だった。元気になったら再訪したい

④心療内科でうつ病の一歩手前と知る


旅行の翌日、会社を休んで片っ端から心療内科に電話をかけ、運良く当日15時の枠が空いていた病院に駆け込んだ。

慌てて決めたし口コミもなくて不安だったけど、ここがめちゃくちゃいい病院だった……。
先生は、問診票に書いた症状を、私の気持ちを代弁するみたいにひとつひとつ読んだあと、優しく話を聞いてくれた。

そして、
「抑うつ状態ですね。1回休職しませんか?」

もっと頑張らなきゃと思いながらも走り続けてきたから、「うつ」という単語が出てきて、あぁやっぱりそこまで来ていたのかと、ショックなのかほっとしたのか複雑な気持ちになった。

「傷病名:抑うつ状態   2ヶ月の療養を要する」と診断書を書いてもらった。

これでしばらく会社に行かなくて良い。
良かった。良かった。
診察後、駅のタリーズで食べたアボカドのホットドッグが美味しかった。その日初めて口にした食べ物だった。

⑤深刻化する前に休もう


今回の件で学んだことは2つ。

・ヤバくなる前に周りを頼ろう
もし貴方に信頼できる人がいれば今のつらさを話したり、心療内科の受診を考えてみてほしい。
自分の状態を客観視するのは難しく、「まだ頑張れそう」と思っていても傍から見ればとんでもない状態だったりする。

私も一部の友人に軽く相談はしていて、みんなに散々心配されていたが、これくらいで休むのは…と思いしばらく走り続けていた。
旅行中に親に説得されやっと(もしかして結構まずいのでは?)と気づけたので、みんな言ってくれてありがとう…という気持ち。
言われなかったらまだ頑張るところだった。

そして現実的な話をすると、心療内科はどこも混んでいて予約が取りづらい。私のように当日診てもらえるのは稀なケースで、限界になってから受診しようとしても1ヶ月待ちなんてのはザラだ。
頑張り続けてぶっ倒れると治療が長期化するし薬代もかさむので、早めの対処が吉。

・自分のことは自分で守る
自分が体調を崩しても、会社の人は治療費や生活費なんて出してくれない。
自分の人生の責任も取ってくれない。

この程度で休むなんて甘えかな…とか思ったらダメ。
辛さは相対評価じゃない。

自分の幸せを守れるのは自分だけだから、一度立ち止まるという選択肢は常に持っていてほしい。


休職してまだ3日目だけどびっくりするくらい心が穏やかだし、ちゃんとお腹が空くようになった。嬉しい。
今日は溜まった洗い物を片付けられたし、元気になったらやりたいことリストも作った。

この機会にしっかり休んで、自分が本当に楽しいと思えることを見つけられたらいいな。

これからも備忘録として休職日記を更新していこうと思うので、つらい方にとって少しでも参考になればと思う。
(続くかな…)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?