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思い出のパンドラの箱を開ける

1年半前に退職したフリースクール。

わたしはそこが大好きだった。

辞めた理由はたくさんあるけれど、
「もうここは違う」
「もうここを出るタイミング」
そんな気がした。

辞めると決めて、実際に退職するまでの
1カ月。

わたしは毎日寂しくて大泣きしていた。

それでも「辞める」という決意は
一度も揺らがなかった。


泣いて泣いて迎えた最終日。

やりきった感もあり、ぐったりした。

その日からわたしはフリースクールことを
思い出しても泣かなくなった。

泣ききったからかな、
感情を味わいつくしたからかな、
なんて思っていた。



昨日、ふとフリースクールのときの
写真を見返した。

様々な思い出や感情が出てきて
気がつけば大泣きだった。笑

フリースクールのことで泣いたのは
退職したぶり。1年半ぶり。

写真の中のわたしは
とても美しいありのままの笑顔だった。

苦しいこと、辛いこともたくさんあったけれど
写真を見返すとどれも素敵な笑顔だった。

こんなに笑っていたなんて初めて知った。


今もこんなふうに笑えているかなー。
こんなに自然な笑顔全開かなー。と
思えたり、

何で料理が好きだったのか
根本というか原体験を
思い出したり、

思い出のパンドラの箱、開けたときは
めちゃくちゃ痛いし、
寂しさも溢れるし、
いろんな感情でぐちゃぐちゃになるんだけど
でも必ず自分の中に気づきがある。


たまには開けてみるもんだな、パンドラの箱。



たまにありませんか?
思い出をひっくり返して開けて
どっぷり浸かって泣く!なんてこと。

人生を前を向いて突き進むのも良いけど、
たまには歩いてきた道を
遠い過去を、大切な思い出の箱を
開けてみるのも良いもんです。



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